« 涙を流す涙活は、笑いや睡眠や抗うつ剤よりもストレス解消効果がある。19年2月19日 | トップページ | ゴーンに「もの言う投資家」村上氏など、強欲な経済人たちの開き直り。温室効果ガス排出の新研究。19年3月6日 »

2019年2月26日 (火)

終末期老人の延命治療は偽善で社会保障財源の最大圧迫要因となっている。2050年日本は犯罪大国になるとの投資家ジム・ロジャーズの妄言。19年2月26日

確実に死に至る終末期老人への延命治療ほど残酷なものはない。
命を無理やり引き延ばされる本人は、大切な人生の最期に、苦しい戦いを無理やりに強いられることになる。それは拷問に近いものだ。

私は助からないと判明したら、あらゆる治療を拒否したいと思っている。
8年間介護して、在宅で看取った母にもそのように対応した。
終末期、家庭医に「入院させないとすぐに亡くなりますよ」と言われた。
「それならなおさら在宅で私が看取ります」と入院を拒否した。
自信を持ってそう答えられたのは、生前母と幾度もそのことを話し合っていたからだ。在宅で看取った父も祖母も、延命治療はしなかったので、母は延命治療拒否を十分に納得していた。

無理な延命治療をすると、生き物が本来備えている死への生理的対応が正常に行われない可能性がある。正常な自然死では、脳内麻薬が分泌されて、多幸感の中で死を迎えることができる。臨死体験した人が、素晴らしい光景の中でこの上ない至福感に満たされていたと話すのは、そのシステムのおかげだと考えられている。母も臨死体験があり「死ぬことが怖くなくなった」とよく話していた。だからなおさら、母は延命治療を望まなかった。
しかし、無理な延命治療をすると、そのシステムが疲弊し脳内麻薬が分泌されなくなる。結果、極度の孤独感と苦痛の中で老人は死を迎えることになる。本人が延命を望んでいるならともかく、助かる見込みも意識もない老人に延命治療を施すことはとても残酷なことだ。

それに関連した対談記事があった。
「文學界」が載せた、社会学者・古市憲寿とメディアアーティスト・落合陽一との対談で、超高齢化社会と社会保障費、安楽死や尊厳死について語り合った箇所だ。それに対して朝日新聞文芸時評で磯崎憲一郎は批判していた。

古市氏によると、国の医療予算を圧迫しているのは終末期医療最後の1ヶ月だけだ。だからその箇所を削れば劇的に改善すると話した。
「十年早く死んでくれ、と言うわけじゃなくて、最後の一ヶ月間の延命治療はやめませんか、と提案すればいい」古市
「保険適用外にするだけで話が終わるような気もする」落合
「自費で払えない人は、もう治療してもらえないっていうことだ」古市
以上は画期的で合理的な提言だと思う。

しかし、別メディアで古臭いリベラリストたちは反論していた。
磯崎憲一郎は、その箇所を死を値踏みする為政者側の代弁だと批判した。
専門家筋からも、高齢者医療に対する無知と無理解だと批判が出た。
評論家・荻上チキは、財源を根拠に「死」を制度化することは優生思想に繋がると批判した。

それら朝日新聞的インテリたちの「俺たちこそが正義だ」との上から目線は不遜だ。
落合氏と古市氏は発言を修正撤回する必要はなく、もっと厳しく反論すべきだった。
日本の言論は、右翼よりリベラル左翼系の方が保守的で教条的で陰湿だ。
古市氏と落合氏は彼らの反撃を恐れ自重して対応したのだろう。

TVタックルで、室井佑月は「天皇謝罪」を発言、阿川佐和子は「ノーテンキな韓国擁護」を発言し批判された。私はその番組を観ていたが、彼女たちの小馬鹿にしたような発言は不快だった。日頃、彼女たちは上記のようなリベラル左翼系の環境にいるのだろう。だから、深く考えずに上から目線の発言をしたのかもしれない。もし彼女たちが反論したいなら、日頃から自分の頭で考えて説得力のある反論をすべきだった。


M_6

荒川土手からスカイツリーを遠望。
その第一展望台ができた頃に母は息を引き取った。
だから、ツリーを眺める都度、母を思い出す。

投資家ジム・ロジャーズは2050年の日本は犯罪大国になると予測していた。それは彼の新刊の宣伝のようだが・・・
彼が日本の未来を悪く言うのは今に始まった事ではない。以前から、日本は滅びゆく国で投資価値がない国だと、ことある毎に言って来た。
予測の中で、これから投資する国として北朝鮮をあげ、それに先立ち日本株を全て売却したと話していた。それらの発言は、朝鮮民族が日本を卑しめる言葉を好むことを熟知しているからだろう。

彼は金儲けはうまいが、話している内容は支離滅裂だ。新刊の中で、祖国のアメリカは凋落し、中国も落ち込み、残りの大国インドなどは評価すらしない。対して朝鮮半島の評価はとても高い。北朝鮮は資源大国で教育された低廉な労働力が豊富だから、と言う。しかし、彼が言うように輸出先の大消費地米中が低迷したら、半島の躍進は無理だ。それでも矛盾したことを発言するのは、大韓航空などの半島株を大量に買っているからだ。彼の言葉に踊らされたバカな日本の投資家たちが半島株に殺到すれば、先行投資した彼は大儲けできる。

北へ殺到するのは労働植民地にしようと目論む韓国財閥だろう。
しかし、北を実行支配しているのは中国だ。北に関しては巨大な消費地に立脚する中国企業の方が断然有利だ。地政学的にも北を韓国任せにはしない。

彼はサムソンなどの韓国財閥を高評価しているが、韓国財閥はキャッチアップで成功した企業ばかりで中国企業と競合する。キャッチアップと独創性については、人材豊富な中国企業の方が先行き有利だ。例えば中国ファーウェイが米国との摩擦を解決させたら、サムソンの経営は悪化する。

新刊では日本が滅びる前例として、ガーナ、エチオピア、ミャンマーをあげていた。
その三国はかって大繁栄したが崩壊して最貧国になった。だから、日本も最貧国に転落し、日常的に殺人が繰り広げられる犯罪大国になると予測している。実に荒っぽい荒唐無稽な予測だ。それら三国と日本のどこが似ているだろうか。日本は国民の資質も経済も世界では特異で、海外なら大混乱が起きる大災害でも節度は保たれていた。そのような国民の資質を無視して、ガーナやエチオピアやミャンマーと日本を同一視する彼の思考は理解できない。

彼は日本の借金、国債の多さにも警鐘を鳴らしていたが、経済人らしくない事実誤認だ。国債が多いのは事実だが、海外で発行される国債のように他国に買ってもらった国債とは本質が全く違う。例えば米国国債は日本と中国が大量に買っている。その点、日本国債は日本政府と日本銀行を通じた国内銀行との間での売買で、彼が期待するような惨事は起こらない。何故なら、日本国債の売買は日本国内で完結するからだ。
日本社会にはタンス預金や企業留保金として大量のお金が休眠している。それらは投資に回すべきだが民間に強制することはできない。だから代わりに国債を発行し、休眠資金に相当する円を流通させていると私は思っている。
彼は日本銀行が大量に紙幣を刷り過ぎて円の価値は下がる一方だと断定しているが、現実にはインフレは起きずデフレが続いている。

ジム・ロジャーズは祖国に税金を払いたくなくてシンガポールに移住した。若者が新天地を求めてシンガポールに移住するのは理解できる。しかし、彼は自分を教育して育て、金儲けのチャンスをくれた祖国を捨てシンガポールを選んだ。

シンガポールは拝金主義の投資家や金持ちたちの天国だ。豊かな一生を千回繰り返しても使い切れないほどの資産を得ても満足せず、富を収奪し続けるモンスター金持ちが愛する国家だ。あのような衛生的なだけの箱物国家は息苦しくて1日も滞在できない。あの国が生み出すのは強欲な拝金主義者たちだけだ。

金儲けのために北朝鮮に投資しろとは、国情をよく知っている日本人には許せない発想だ。日本人は金王朝が何をしてきたがよく知っている。まともな日本人は金王朝に投資したりはしない。


2050年に日本は世界最貧国に落ちて、荒れ果て路上で銃撃戦が起こるような国になるとジム・ロジャーズは警告する。日本人が彼のような金の亡者ばかりなら、そうなるかもしれないが、銃の所持が禁じられている日本でそれは起きない。少子高齢化の老人国家の特性は穏やかで争いを好まないことだ。
彼の予測通り荒廃した国になるとしたら、大量に流入している移民たちが失業し始めた時だ。

彼は、日本は外国人を排除し、門戸を閉じていると思っている。外国人労働者を拒否しているから衰退の一途を辿ると言っている。事実誤認も甚だしい。すでに日本では二つの県ができるほどの外国人が働いている。私が住む赤羽でも、街の1,2割は外国人だ。

AIによって単純労働の自動化が進み、外国人労働者が職を失えば深刻な問題を起こす。その時、彼らは日本よりひどい状況の祖国へは帰国しないだろう。彼らは日本に止まって日本人失業者と争い、彼の予測通りに暴動を起こすかもしれない。
アメリカは移民を認めて繁栄したと彼は言うが、世界一の食料輸出大国と、先進国中最悪の食料自給率の日本とでは国の土台が違い過ぎていて、比較するのは無謀だ。
彼のような投資家が言う未来予測は本人の密かな願望であることが多い。もしかすると、彼のアナウンス効果で日本が凋落すれば儲かるような手を打っているのかもしれない。彼のような金儲けにしか興味のない者のお為ごかしな進言には、裏があると承知すべきだ。


Mx_10

 上善は水のごとし 老子

水の流れのように自然に従って生きれば、水が広い湖に達するように、静かで安らかな世界に落ち着くことができる。しかも水は流れながら、生き物を潤し植物を育てる。そのように水は、最善の存在だ。


Ma_3

Ma_4
Ma_5
Goof
Mas

|

« 涙を流す涙活は、笑いや睡眠や抗うつ剤よりもストレス解消効果がある。19年2月19日 | トップページ | ゴーンに「もの言う投資家」村上氏など、強欲な経済人たちの開き直り。温室効果ガス排出の新研究。19年3月6日 »

「心と体」カテゴリの記事