AI新技術により農業・食品業界は進化激変し、少子高齢化と過疎問題は解決。心理学応用の商品販促本。19年3月26日
日本人の労働能力と勤労意欲は極めて高いのに、経営陣の保守的な経営方針で、その能力はほとんど活用されていない。そのため、日本の労働者一人当たりの生産効率は先進国中最低と言われている。
もし、経営陣の考え方を変え、眠っている能力をフル活用して生産効率を上げれば、労働時間を2時間短縮することは容易だ。もし、午後3時に勤務が終了すれば、余った時間を趣味や遊びに費やすか、アルバイトをして収入を増やすか、労働者の自由度は増す。ただそれだけの対策で少子高齢化による人手不足などの弊害も解消する。
無駄な待ち時間を費やすメールや電話相談は社外スタッフに任せれば良い。それはすでに実現していることだが、改善の余地がとても大きい。AIはシステム全体像を瞬時に判断することが得意で、過不足なく仕事を分配することができる。結果、家庭に休眠する主婦や定年退職人材の能力が有効活用され、停滞している国内消費は活性化する。
私はMacとNiftyとパソコントラブルの相談特約を結んでいるが、役立ったことがほとんどない。役立つ確率は5分の1に達せず、ほとんどの問題は自分で解決している。その分野は早くAI化して欲しいと願っている。
相談員はPCのブラックボックス内については一般人より詳しい。しかし、一般的なPC操作については経験が少ない。むしろ、世間のPCオタクの方がはるかに経験豊富でトラブル解消のノウハウを持っている。AIを使って相談内容を瞬時に解釈し、電話やネットワークで外部のベテランと適切に繋いでくれれば、一般ユーザーのストレスは軽減しそうだ。
最近、赤羽駅近くのドトール大型店が混んでいて滅多に席が空かない。原因はパソコンを使って在宅仕事をしている人が増えたからだ。在宅仕事なら自宅ですれば安上がりと思うだろうが、私の経験では喫茶店の方が効率良く仕事ができる。
大型店に人が集まるのは店員の視線が気にならず長居しやすいからだ。対して、通常店では店員の視線や、水足しなどのサービスが圧力になって長居しづらい。
先日日曜日、病院下公園の花見
ソメイヨシノ
食のサプライチェーンが人手不足の直撃を受けている。
殊に人手不足が著しい飲食店業界の中で調理部門はAI化しやすい。
一流シェフの技術を調理ロボットに学ばせれば、均質な美味しい味を提供できて、消費者の満足度も高くなる。
農業についてはドローン活用で省力化できる。日本メーカーはすでにドローンが野菜の害虫を数センチ誤差で目視し、ピンポイント農薬散布を実現している。その結果、農薬節約と低農薬栽培に成功している。
炎天下の農地除草は重労働の代表だった。
除草では自動掃除機ルンバが進化した除草ロボットが趣味の園芸では実現している。
AIを活用した汎用性のある農業用除草ロボットが、さらに進化すれば本格的に普及しそうだ。
デリケートなイチゴ摘み作業も、1個1個センサーが熟れ具合を感知して、痛めないようにそっと摘み取るロボットが実用化している。
耕運機は最も自動化が容易な分野だ。
日本版GPS「みちびき」が本格始動すれば数センチ精度の位置情報取得が可能だ。その結果、小さくて複雑な形状が多い日本の農地でも耕運機のきめ細かい自動運転が実現する。
そのような自動化により農家は重労働から解放され、後継者難も都会からの参入者も増えて農業が抱える問題は一気に解決する。それらの実現は遠いことではなく、日本の食料自給率と僻地の過疎化問題は解決に向かう。
ことある都度、海外アナリストたちは少子高齢化の日本は遠からず三流の最貧国に落ちると言い立てる。そのように考えるのは、彼らは日本の科学技術の進化を知らないからだろう。
緑道公園の満開のボケ
最近「消費者はどういう心理からレスポンスするか」著者ドルー・エリック・ホイットマンを購入した。
広告の要約は以下のようなものだ。
「セール価格」と広告に書くと20%読む人が増える。
フルカラー広告は白黒広告よりも最大45%も効果的。
60%の人は広告の見出ししか読まない
写真の下に書かれた文字は本文よりも2倍多く読まれる。
広告に写真を入れると13%多く読まれる。
価格語尾が99円と88円だと、99円の方が売り上げは8%多くなる。
消費者の恐怖心を利用した広告は、簡単に販売効果を上げられる。
恐怖を利用した例として以下のような内容が書かれていた。
一流大教授と一流企業研究機関の共同開発によって生まれた100%ダニの侵入を防止する枕カバー。価格は980円。
この新商品を売る時、
100%ダニの侵入を防止するという商品の効能をアピールするのか?
一流大学の教授と一流企業の研究機関が共同開発をアピールするのか?
あるいは、980円の価格の安さをアピールするのか?
いずれも正解ではない。
次のようなネガティブ情報をチラシに入れておくと効果的に売れる。
「2年間使用した枕の重さの10%は、ダニの死骸とその排泄物だと知っていましたか?
実はあなたの枕カバーには、何千、何万匹というダニがいます。
そのダニはどんどん卵を生み続けます。ダニの数は増えるだけではありません。
糞を撒き散らし死んでいくダニがどんどん増えていき、日に日に酷くなっていきます。
つまりあなたは、毎晩ダニのトイレの中で眠っているのです。
さらに残念なことは、どんなに洗濯してもダニの侵入は防げません」
そうやって恐怖心を煽ったところで、次のように商品の話に移る。
「でも、大丈夫。ダニの侵入を100%防ぐ枕カバーがあります。これは、一流大学の教授と一流企業の研究機関が共同開発したもので、値段は1000円以下です」
そのように恐怖心を煽れば、モノは売れる。
普通に商品の特徴をアピールして販売するより、人が本来持つ心理や感情を利用する方が圧倒的に強力である。
他にも雑誌広告の効果的な置き場所など、論理的な裏付けの上説明してあり、とても面白かった。
禍福は糾う縄のごとし 史記‐南越伝
人生において幸せと不幸せは常に一対で、それは縒り合わせた縄のようなものだ。
ポジティブな者は不幸を気にせず、幸せだけをピョンピョンと選んで楽しく人生を過ごす。
ネガティブな者は幸せを見ようとせず、不幸だけにとらわれて暗く人生を過ごす。
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