新型コロナ対策で在宅勤務。関東・東南海大地震に備え、地方での在宅勤務を普及させるべきだ。「災い転じて福となす」で地方創生・少子高齢化は一挙に解決。令和2年2月23日
晴れた午後、春一番が吹いた後、夕暮れから雨になった。
コロナウイルス汚染が洗い流されるようで、清々しかった。
公園の暗闇から沈丁花が香った。
「ああ、もう春が来たんだ」と、心行くまで深呼吸をした。
肺の隅々まで清められ心良かった。帰りには雨は止み、雲間の澄み切った夜空に宵の明星が輝いていた。
ニュースで、人気が消えた銀座を映し出していた。
「中国人が消えれば、こんなに閑散としているのか・・」と、レポーターは気落ちしていた。その一方、中国からのレポートでは「日本人は危機感がなくのんびりしすぎだ」と現地の中国人たちが口々に批判警鐘していた。北京、上海の街は、銀座以上に人っ子一人歩いていない。遊びのための外出どころか、日々の生活のための買い物すら厳格に規制されている。新型コロナの沈静化には、確かに外を歩かず、人に接しないことが有効だ。しかし、中国と同じ規制を実行するのは不可能だし、日本には日本の考えがある。
中国人の誤解はマスクで感染が防げると思っていることだ。マスクには一般用と高機能と二種あり、前者はウイルスは素通りするので感染防止にはならない。ただし、装着している人のくしゃみや咳の拡散は防ぐことができる。
中国の映像で見る限り、鼻を出している人が多く、正しく装着している人は少ない。その点、上海人は正しく装着して、高機能マスクが多かった。ただし、高機能マスクは高価な上に装着時間の制限があり、一定時間使ったら取り替えなければならない。ろ過機能も強いので呼吸機能が弱った老人の装着は現実的に難しい。さらに決定的なのは、日本のマスクの殆どは中国へ外注していたことだ。今の買えない状況がすぐに解決することは難しい。
新型コロナを始め、中国発の新型ウイルスのほとんどは様々な野生動物を不衛生に食べる習慣が原因とされている。そのような中国から日本が無謀だと言われることに、大きな違和感がある。先日、ムカデやカエルを生きたまま食べ続けた人が、脳に広東住血線虫に寄生されたとのニュースがあった。日本では考えられない無謀なことだ。
日本人が、ことさらのんびりしているわけではない。その証拠に、今年はインフルエンザ流行が例年より激減している。それは、国民一人一人が新型コロナを意識して衛生に気をつけた結果だ。科学的には、新型コロナと通常のインフルエンザは、毒性と感染力はほとんど変わらない。新型が怖いのは、治療方法が確立していなくて、海外からの風評被害が大きいことだけだ。治療方法は来年にはワクチンが一般化するだろう。特効薬が生まれるかもしれない。そうなれば、新型コロナは普通のインフルエンザと同じ扱いになる。
風評被害の結果、欧米からのインバウンドも壊滅状態になっている。しかし、欧米も無汚染地域ではない。やがて日本なみに蔓延すれば、渡航禁止は無意味になる。
今回、つくづく中国に頼る怖さを見せつけられた。インバウンドにしろ、中国でのちょっとした異変で日本はいつも右往左往させられる。今回の騒ぎで日本人は心底それを痛感した。
習主席が国賓として来日することになっている。しかし、そのような祝時でも尖閣の領海侵入は減っていない。それは、中国は握手をしながらテーブルの下で蹴り上げることを平気で行う国だからだ。そのような国と、これから先も正常に付き合って行けるはずがない。日本は言うべきことは主張して、通常の国家関係に戻すべきだ。そうしなければ、これから先、日本は不安定な日中関係に揺さぶられ続けることになる。
米国では新型コロナ騒ぎをきっかけに、米中関係を縮小して、国内生産を増やすべき、との雰囲気が強くなった。その選択は正しい。日本の場合は米国ほど簡単ではないが、今こそ歯を食いしばって産業を国内に呼び戻し、空洞化を修正すべきだ。
日本経済は新型コロナと消費税増大によって、危険水域に入ったと海外は見ている。しかし、新型コロナ騒ぎなど、日本にとって軽微な危機だ。本命は30年以内に高確率で起きる関東直下大地震と東南海大地震だ。こちらは新型コロナと比べたら超弩級だ。インバウンドなど何年間も吹き飛ばしてしまう威力がある。日本人の多くはそれを覚悟しているから、新型コロナ程度では右往左往しないだけのことだ。
日本では、原発事故を負の遺産として100年以上、抱え続けなければならない。その一方、脱炭素エネルギーのための原子力発電の再稼働は世論によって押さえ込まれている。食料自給率も先進国中で最下位に近い。日本がとるべき道は、人口と産業を分散し、荒廃した農地を復活させる地方創生するしかない。不確実なインバウンドなどに頼っていたら、何度でも危機は訪れる。
今回の新型コロナ騒ぎでよかったことは、在宅勤務を多くの企業が試みたことだ。この就業形態がうまくいかない企業はシステムと効率に問題があり、将来性はないと言われている。在宅勤務が一般化すれば、東京の大企業に勤めながら、地方に移り住む人が増えて地方創生に繋がる。幸い、日本には過疎化しているインフラが整った土地が地方に大量に眠っている。
少子化の原因は東京などの大都会での子育て環境が厳しいからだ。地方は住居も子供が育つ環境も優れていて、若者たちが移り住めば、今より多くの子供を産むようになる。交通環境も車の自動運転が普及すれば、一気に解決する。今、話題の「ボツンと一軒家」のような辺鄙な土地であっても、足さえ確保できれば、生活も医療も不便ではなくなる。
先日、京都と沖縄の知り合いに電話して様子を聞いた。両方とも、中国人が消えて、以前の心地よい静けさが戻って嬉しいと話していた。京都は1000年以上、中国人なしで立派に機能してきた。それは沖縄も同じだ。両方とも、近年インバウンドで浮かれていたが、現実は、中国資本が宿泊施設から土産物屋、飲食店まで支配して、インバウンドで落とすお金の多くは中国本国へ還流している。
対馬からも韓国人観光客が消えたが、事情は京都・沖縄と似ている。宿泊と飲食と遊戯施設を韓国資本が抑え、日本にお金は落ちない仕組みになっている。だから、青息吐息の観光業者の多くは中国・韓国系だ。
インバウンドを地方創生の主軸にしてはならない。幸いにも、日本には優良な農地が大量に休眠している。今回の災難をきっかけに地方を再生して、将来必ず起きる食糧危機や災害に強い安定した日本を創り上げるべきだ。
「こんな日本が大好き!!」
新型肺炎が陽性だった教諭が一週間学校へ出ていたことが判明した。37.5度の発熱で診察を受けたらただの風邪と言われたのが原因だ。此の期に及んでも発熱を押して出勤する者がいることに驚く。発熱したら躊躇せずに休む。その単純なことを徹底すべきだ。
余談だが、赤羽の繁華街はいつも以上の賑わいを保っている。スキー場など、空気が清浄な郊外リゾートも同様に賑わっている。不必要に萎縮せず、賢明に対処すれば新型コロナの蔓延は防止できる。銀座や京都の観光地だけが日本ではない。
温暖化も同じだ。南極大陸北端の半島の気温が史上最高の20度を記録した。それを温暖化の証拠だと活動家たちが騒いでいたが、その一方、内陸部ではマイナス90度の史上最低気温を記録している。「群盲象を撫ず」の例えがある。局所だけで全体を判断すべきではない。
「人の噂は75日」人の心は移ろいやすい。2ケ月半後の5月半ばには世間の気分は大きく変化しているはずだ。東京オリンピックは元々、興味はなかった。海外からの観客は「獲らぬ狸の皮算用」になりそうだが、自分勝手なIOCでも、膨大な建設費を無駄にしろとは言えないだろう。
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