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2020年2月13日 (木)

市中に広がった新型コロナの予防方法。ダイヤモンド・プリンセス号は米国所有・英国籍。なのに、受け入れた日本が海外に批判される理不尽。本国に捨てられた乗客の防疫は船会社に責任あり。風と共に去りぬ-タラのテーマ。平成2年2月15日

 新型コロナウイルスは、そこら中にいるありふれたウイルスになってしまった。本日、突然に国内感染者が増えたが、それは検査対象を広げた結果だ。封じ込めの勝負は、すでに2月初めについていた。それが分かっていたから、関係機関はあえて検査対象を絞り、見かけ上の感染者数急上昇を抑えていたのだろう。防疫担当者たちには、春になって自然収束してほしい、との淡い期待があったはずだ。
これから簡易検査キットが増産され、世界広く配布されたら、感染者数は一気に増加する。今の状況は、ほとんどの人が感染しても発症しないことを示している。専門家が、新型肺炎はさほど恐れる必要ないと言っているのは、そのことだ。
理想通りの防疫には簡易検査キットが大量に用意されている必要がある。しかし、初めて接する新型ウイルスでは不可能だ。今回取れた対策は、ロシアのように早い時期に中国人の出入りをシャットアウトするしかない。それは、シベリアで中国産生鮮食品が消えるような犠牲を強いることで、日本では政治的経済的に無理だった。

 長引く重症の肺炎では、新型肺炎患者である可能性が高い。ただし、感染が判明しても治療方法が確立してないので、対症療法しかなく快癒するのはとても厳しい。期待されている新型肺炎ワクチンの実用化は、早くて1年半後だ。医療施設が充実していない後進国での重症肺炎患者の死亡率はとても高い。先日、中国人観光客が、このまま帰国せずに日本に留まりたいと話していたが、劣悪な本国の医療事情を知っているからだろう。日本では、発症しても高度医療を無料で受けられることになっている。

 新型コロナとインフルエンザウイルスの毒性はさほど変わらない。両者の違いは発熱期間だ。インフルエンザは通常3日ほど安静にしておけば抗体ができて熱は引き、快方へ向かう。対して新型肺炎では、抗体ができる発熱期間は7日と長く、その長さのために高齢者や慢性疾患を持つ患者は急速に衰弱して重症化し致死率が高い。新型コロナは子供の発症者がほとんどいない。それが通常のインフルエンザと大きく違う点だ。

手洗い、マスクは一定の効果はあるが完全ではない。睡眠不足を避け、バランスの良い食事を心がけて体力を維持し、感染しても発症させないことが重要だ。
軽い風邪なら慌てて病院へ行くべきではない。新型肺炎が気になるなら、保健所などに電話して相談すべきだ。勝手に病院へ行けば、混み合った待合室で新型コロナウイルスに感染したり、ほかの人に感染させたりする。中国の大混雑した病院の劣悪な環境は、感染を増大させているだけで絶望的になる。

 新型コロナウイルスは春になって気温と湿度が上がりると活性が弱くなる。これから2週間が終息へ向かうかどうかの分岐点だろう。
私はウイルスが素通りするマスクはしない。マスクより頻繁にお茶を飲むほうがずっと効果的だ。
私は毎日、人混みに出かけているので、すでに、幾度も新型コロナウイルスに接触しているはずだ。だから、よく眠って体力を維持し、極力感染と発症を防いでいる。
もし少しでも異常を感じたら、すぐに葛根湯を飲む。この漢方薬はウイルスの初期感染時に飲むと、とてもよく効く。
1月末新宿で友人たちと飲んだ。それから1週間後、なんとなく風邪気味なので、すぐに葛根湯を飲んだら1日で快癒した。それ以来、風邪の気配はない。ただし、本格的な風邪に進むと葛根湯は効かなくなる。他にビタミンCや、古くからネイティブアメリカンが愛用しているキク科ハーブ・エキナセアは、安価で免疫賦活とウイルス感染予防効果がある。

ちなみに新型肺炎の初期症状は、発熱、悪寒、長引く倦怠感、咳、吐き気、下痢などがある。殊に咳と胸痛がある場合はレントゲンで肺炎の有無を確認する必要がある。もっとも、以上の症状は普通の風邪と共通したものだ。
繰り返すが治療方法が確立していないので、流行が本格化すれば医療に頼れなくなる。新型コロナウイルス対策は、残念ながら政府に頼ることはできない。今回の事態は与野党とマスコミが観光業者の泣き言に忖度し過ぎたことにある。マスコミと野党は今も去年の花見に執着している。今は国民一人一人が自覚防衛し、武漢とは違うと、日本の民度の高さを世界に示す他ない。

◯ダイヤモンド・プリンセス号の捨てられた乗客たち。

 ダイヤモンド・プリンセス号の外国人乗客と船員を本国が速やかに帰還させようとしないのが不思議だ。日本が自国防疫で手一杯な今、厄介な他国のクルーズ船に莫大な人員と経費と医療を負担させられるのは迷惑至極だ。
一時、米国は米国人乗客の帰還を申し入れたが、すぐに撤回した。各国の基本方針は、個人より国家安全の優先だ。乗客、乗組員たちは本国から見捨てられている。殊にロシアなど、27人のロシア人乗客を帰国させる気は全くない。各国は、高度医療を受けられる日本なら、自国民をクルーズ船に遺棄しても問題ないと、責任回避をしているのだろうか。船の船籍と船長の国籍は英国。船会社は米国で日本に第一義の責任はない。そもそも、今回の集団感染は英国人船長の判断ミスだ。乗客に感染者が発生していたにも関わらず、乗客の自由な交流を看過して感染を広げた。今、日本政府がすべきことは、日本人乗客と乗組員を速やかに下船させ、国内施設への隔離だ。

この件につき、米国は近く旅客機2機をチャーターして、米国人380人から陰性の乗客のみ選んで日本基地から米国基地へ連れ帰り、基地内に2週間隔離する方針だ。クルーズ船は米国船会社所有であり、遅すぎた措置だ。米国に他国も追従することを願っている。

 日本政府の対応を内外メディアや韓国にとやかく言われるのは筋違いも甚だしい。殊に韓国のやり口は陰湿だ。英国籍クルーズ船を日本国土に加算して、世界2位の汚染国だと貶め、東京五輪の失敗を画策している。内外の反日メディアも日本政府非難に熱心だ。今回の主な責任は運営している米国船会社にある。日本の善意が不満なら、即刻、船を米国領グアムへ移動させたらいい。日本政府の対応は絶対的な義務ではなく善意に近いものだ。

 ちなみにダイヤモンド・プリンセス号は三菱造船で建造された。本来のダイヤモンド・プリンセス号は完成直前の2002年10月に火災を起こし、改修され新サファイアプリンセスとして2004年5月にデビューした。
現在のダイヤモンド・プリンセス号は姉妹船のサファイアプリンセス号を急遽改名して納船されたものだ。だからトイレは日本製のオシュレットだ。新型コロナは糞口感染も含まれるので、オシュレットは適切だった。それにしても、新型コロナ騒ぎで、豪華客船がスラム化して行くのを目にするのはやりきれない。

○目指し

 先日、やっと氷点下になった。これからすぐに暖かい日がやって来て、1ケ月もすれば、桜が咲く。
節分の時、柊と組み合わせて魔除けにするため、九州産の目指しを買った。小型の片口鰯を薄塩で固く干し上げたものだ。魔除けに使うのは頭だけなので、残りはさっと炙って、ほかほかご飯のおかずにした。最高に美味い。日本食で何が一番美味いかと聞かれたら、迷うことなくこの目指しだと答える。

昔、土光さんが目指しが好きだと答えた時、マスコミは、さすが、質素倹約の経済人だと誉めそやした。このような定型的な記事しか書けない馬鹿なマスコミ人は今も多い。土光さんは歯が丈夫で、美味いものをよく知っていたから目指しが好きだとこたえたのだと思っている。

ところで、カタクチイワシは死を恐れない。なぜなら、過去も未来も考えず、今に生きているからだ。寿命は短く、敵が近づけば本能的に逃げるだけだ。もし彼らが、あと数ヶ月しか生きられないと知ったら、すごく悩むだろう。

○ヤップ島の巨大石貨

 深夜放送を見ていたら、石貨を筏で運ぶヤップの人たちが登場した。
世界一大きな貨幣は、ヤップの石貨だ。ヤップ島には石貨にする石材がないので、500k離れたパラオから運んできたものだ。子供の頃、自分で大きな石を削り出したら、大金持ちになれると信じていた。
後年、それは無理だと知った。研究していた民俗学者が言うには、石貨を道端に放っておいても盗むものはいない。なぜなら、島中の人がどの石は誰のものと知っていたからだ。だから、誰も盗まないし、偽造もできない。これは、仮想通貨の基本理念に近い。石貨は今も、ヤップでは冠婚葬祭などのお金として使われている。

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 我が家近くの荒川土手は空が広く、雄大な夕焼けが見られる。

○風と共に去りぬ-タラのテーマ

 先週の「らららクラシック」のテーマは「風と共に去りぬ」だった。それまでニュースを見ていたので、途中からで残念だった。作られたのは昭和14年。日本が大陸で戦争の泥沼に入り込んでいた頃だ。すぐに太平洋戦争が始まり、シンガポール占領時に映画フイルムは日本軍に押収され、日本本国に送られた。
映画は永田町の施設で密かに上映された。観客は、政治家、高級官僚、軍部の高級将校たちだ。太平洋戦争前夜、日本が国家一丸となって戦争準備に突入していた頃、これほど大きなスケールの映画をカラー撮影できた米国のゆとりと豊かさに、日本のエリートたちは驚愕した。そして、米国と戦うことの無謀さを痛感したと言う。しかしすでに、日本はネズミが窮地に追い詰められるように日米戦争へ引きずり込まれていた。

 映画は戦後、昭和30年代後半に一般公開され大ヒットした。10代の私たちは圧倒されて見入っていた。殊にタラの地の雄大な夕空を背景に流れる「タラのテーマ」は素晴らしかった。
この映画は重要場面で、背景に、雄大な夕空や燃え上がる建物など、オレンジ色が多用されている。

侵攻してきた北軍から逃れ、スカーレットたちがたどり着いた故郷のタラの地の実家は、北軍の略奪により、金目のものも、一片の食料も残っていなかった。
スカーレットは、畑に残った大根を掘り出してかじりながら、「たとえ人殺しをしても生き残ってやる」と誓った。私はそのスカーレットの強さに惹かれたが、級友たちは否定的で、貞淑なメラニーが良いと言っていた。

私には、尊大でわがままなお嬢様として育った彼女が、畑を耕し、綿摘みをし、働く姿は魅力的だった。スカーレットはどんなに打ちひしがれても、「嫌なことは明日考えれば良い」とつぶやいて立ち直っていた。
バトラー船長が彼女を捨てて、霧の中へ去って行った最後の場面でも、彼女はタラの地へ戻り「明日考えれば良い」とつぶやいて立ち直りを暗示していた。

 実際、考えたからと言って、嫌な現実が変わることはない。
むしろ、何も考えず、現実にしっかりと立つこと解決の早道だ。
彼女はとてつもない現実主義者だったようだ。
作者はその先は書かずに筆を置いた。
破天荒なバトラー船長のような男は当時も今も魅力的だ。しかし当時は、男のように破天荒に生きた女・スカレーットの評価は分かれていた。

 作者のミッチェルはファンたちから続編を熱望されたが、作らなかった。そして、昭和24年に交通事故死した。もし続編を作っていたら、スカーレットとバトラー船長にどのような展開を用意していたか、とても興味深い。

 映画と「タラのテーマ」はロマンティシズムに満ちている。
アートの世界は、今、シンプルへ向かうばかりで、19世紀的なロマンティシズムは軽視されている。しかし、世間のシンプル一辺倒は変わる。これから必ずロマンティシズムへの揺り戻しが起こるはずだと信じている。

 スカーレット役ビビアンリーは53歳で、結核による大出血により急死。
バトラー役のクラークゲーブルは59歳で心臓発作で急死。
最後の作品はマリリンモンローと共演した「荒馬と女」だった。
マリリンモンローは撮影後間もなく、バルビタールの過剰投与により36歳で死去した。
出演した役者自身の生き方は、とても映画的で惹かれる。

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