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2020年2月16日 (日)

野村元監督の死に、夫婦のことは他人にはわからないものだと思った。王子稲荷の二の午は21日だが新型コロナで人出は少ないだろう。令和2年2月16日

 散歩道で出会うホームレス。彼らは勤勉で、いつも空き缶を入れた大きな袋を肩に早足で歩いている。
彼らは、救援NP0が生活保護を薦めても、恥として受け入れない。
彼らには狩猟採取民の自由な野性味があり、画題として魅力がある。


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◯野村元監督が亡くなった。

 野球人としての彼には興味なかったが、どん底から這い上がった人間性には惹かれる。
それは沙知代夫人も同様だ。
彼女は留学経験のあるセレブとして、マスコミにもてはやされていた。しかし、国政選挙での繰り上げ当選を機に経歴詐称が告訴され、世間から激しいバッシングを受けた。
当時、それでも彼女を見放さない野村氏が理解できなかったが、先日見た彼のNHKのドキュメンタリーで、氷解した。

野村氏は、幼い頃に父親を戦争で亡くし、塗炭の苦しみの中で母親に育てられた。彼は南海の契約金なしのテスト生から1軍へ這い上がった。
彼が、社長令嬢として育ち、流暢に英語を使いこなしていた彼女に惹かれたのは理解できる。

しかし、本当の彼女は福島の農家の娘で留学経験はなかった。野村選手は頭のいい人だ。彼女の真実は早くに見抜いていたはずだ。彼女に惹かれたのは、どんなことをしてでも這い上がって行く強さに共感したからだ。だから、世間からどんなに彼女がバッシングされても見放さなかった。

 ドキュメンタリーでは、彼女に先立たれ、老いてからの孤独の寂しさを嘆く姿を丹念に描いていた。彼にはよくできた息子夫婦と孫の家族がいたが、沙知代夫人を失った孤独への癒しにはならなかった。世間からあれほど稀代の悪妻とバッシングされても見放さなかったのは、他人にはわからない、二人だけに通じる強い情愛があったからだろう。

 番組後半の1シーンでそれを確信した。
沙知代夫人がインタビューに答えている録画を、彼に見せるシーンがあった。
「彼を心底尊敬して、愛している」と、録画の中で彼女ははっきりと言っていた。
「初めて見る動画だ。生きているうちは一度も言わなかったのに・・・」と彼は満面の笑顔になった。
彼の笑顔は、寂しい番組の中で救いになった。

 彼らとは逆に、見た目は仲睦まじいおしどり夫婦が、本当は陰湿に憎み合っていたりする。
夫婦のことは他人にはわからないものだ、とつくづく思った。

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◯家なくて、道の駅の無料駐車場で車上生活を続ける人。

 地方の道の駅の駐車場を転々と移動し、車上生活を続けている人たちをNHKが特集していた。
彼らがそれを始めたのは、貧困だけが原因ではない。殊に、小さな子供を連れた母親は、行政に頼れば、公営住宅の斡旋、子ども手当と生活保護受給と速やかに受けられるのに、それをしようとしない。

彼らの多くが公を頼らず、厳しい車上生活を続けるのは、社会からの逃避、鬱症、元夫のDVなど様々あるのだろう。ことに50代以下の若い人は、働く気があれば仕事に困らない。取材だけでは汲み取れない深い闇を彼らの中に感じた。

 対して、高齢者の車上生活は悲惨だ。80代の老人は車中で老妻を亡くし、本人も貧困と病気に苦しみながら、頑なに公的援助を拒否し続けていた。年齢が近いので、その心情は理解できる。我々には、国に頼るのは恥との感覚がある。

しかし、辛抱強く接してくれる初老のNPOボランティアに、その人は最期に感謝しながら亡くなった。一人で逝くと覚悟していたのに、付き添ってくれたのが嬉しかったのだろう。優しい家族がいても、多くの人は孤独に逝く。世の中は予想通りにはいかないものだ。

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◯2月9日の王子稲荷初午の縁日。

 新型コロナ騒ぎで、日曜なのに、人出は例年の半分以下だ。感染を恐れた老人たちが外出を控えたのだろう。いつもなら参拝に20分ほど並ぶのに、スイスイとお参りできた。毎年試している20キロほどの願い石の持ち上げは、思いのほかに軽く感じて嬉しかった。
次の二の午は2月21日金曜。人出はさらに減るだろう。

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◯ダイヤモンド・プリンセス号

 捨てられた乗客たちへ、米国が救援機2機を派遣することに決めてから、追従する国が次々と出てきた。カナダ政府は日本の負担を減らすためと、嬉しい申し出をしていた。米国の救援機は窓のない貨物機に応急に座席を並べたもので、乗客は苦痛をしいられそうだ。到着は米国軍事基地内で、さらに2週間、厳しく監視隔離される。ただし、感染者は日本に残され、日本は医療責任を押し付けられている。

前回も記したが、米国メディアなど、自国船会社に大きな責任があるのに、日本政府対応を一方的に非難していて腹立たしい。日本国内に危機が迫っている厳しい状況でクルーズ船へ対応しているのに、全く配慮がない。それは野党も同じで、新型コロナより去年の花見に熱心だ。
これから訴訟が頻発するが、責任を押し付けられないように気をつけるべきだ。

相変わらず韓国政府やメディアは、英国籍クルーズ船を日本船だとして、陰湿に中傷誹謗し続けている。韓国は口先だけでなく、日本渡航禁止と日本人観光客入国禁止を即刻決定すべきだ。

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