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2020年3月17日 (火)

新型コロナが早く終息するのはイタリアを中心としたヨーロッパ。日本ではクルーズ船の乗客乗員たち。日本政府が絶対に言わない終息への道筋。ロシア・中国の終息は微妙。令和2年3月17日

 毎日、人ごみに出かけているので、感染の機会は多い。予防策として睡眠を長くとり、栄養に気をつけ、免疫力をつけるように努めている。それでも先月まで、喉の痛みと軽い疲労感があった。歳のせいだと思っていたが、3月に入ってから体調は回復して、嘘のように元気になった。もし、知らぬ間に新型コロナに感染して快癒し、免疫を獲得したのならとても嬉しい。完全に解明されていないが、子供たちの多くも、そのように感染して、気づかずに治っている。しかし、勘違いかもしれないので、気を緩めないようにしている。

 私見だが5月あたりから沈静化し、ウイルスが嫌う高温多湿の夏には一時的に終息すると思っている。しかし、ウイルスが消えるわけではなく、秋には再流行する。疫学的には、人口の6割が感染して集団免疫を獲得するのが本当の終息だ。免疫を獲得する過程は二通りある。普通の感染とワクチンによるものだ。ともに、多くの人が免疫を獲得して流行は終わる。疫病史は集団免疫を得るための戦いの繰り返しだった。

 これから冬を迎える南半球の新型コロナ流行は避けられない。南半球で生き残ったウイルスは、秋に北半球へ逆伝播する。しかし、秋からの再流行前のワクチン実用化は難しい。
予測ではワクチンの実用化は早くて来年春、遅くて来年の晩秋あたりだ。その前に集団免疫を獲得できるのは、先に無秩序に感染が広がった国々だ。その代表がイタリアと中国の武漢だ。それらは大きな犠牲を払ったが、すでに集団免疫を獲得しているか、いち早く獲得するだろう。
それ以外の国や地方は、ワクチンが実用化されるまで再流行に晒されることになる。だから、今、無感染者が多いが医療が脆弱なロシアでの再流行はとても危ない。強力な閉鎖をして、流行を抑えた中国の上海、北京なども危ない。その危うさは両国とも十分に自覚している。だから、中国の厳格な出入国管理はこれからも長く続く。日本はワクチン完成まで、中国など海外からのインバウンドは期待しないほうがいい。

 マスコミの煽りに影響され、近視眼的に眺めては実態は見えない。日本で最初に集団免疫を獲得するのはクルーズ船の乗客乗員と各地に発生したクラスターでの濃厚接触者たちだ。次いで、北海道の住人だろう。
英国やドイツの首脳が7,8割の国民が感染して終息すると言っていた。その意味は、集団免疫を得ての自然終息のことだ。
今、内外で日本のCPR検査の少なさを問題にしている。日本の対策は重症化しやすい感染者だけを隔離して完全に治療し、軽症感染者は市中に放任して、できる限り緩やかに感染者を広げて集団免疫を獲得させる方法だ。感染者数を人為的に管理するのはリスキーだが、民度の高い日本なら可能だ。それがうまく行っている証拠に、日本の人口当たりの死者数は、韓国と比べ、多くても5分の1、最小では10分の1と、押さえ込みに成功している。

英国の対策は日本に似ていて、自然放置による集団免疫の獲得だ。だから、学校・交通・集会・外国人の出入りなどを止めず、軽い症状なら病院に行かない。これなら経済の痛手は小さい。しかし、国民の大反発を受けて取り下げられた。
新型コロナは、日本でも欧米でも夏には終息する。
経済逼迫でも死者は増える。
経済逼迫の副作用を防ぐために、感染をうまく自然放置して管理する考えは合理的だ。しかし、政府はそのような解決への道筋を絶対に公表しない。もし、正直に言ったら、非人道的だとマスコミや国民から袋叩きに会うからだ。

 どの対策が良いかは、それぞれの国の民族性が関わる。
日本は日本のやり方と制度がある。中国方式は絶対に無理だ。かといって欧米で行われているホームドクター制度によって、患者の流れを管理する方法は日本に馴染まない。日本は患者が自由に医院を選べるシステムで、それには欧米にない長所と使いやすさがある。

 先日、今回の危機は情弱危機だと記した。今、世界で起きているパニックは、情報を正確に捉えていないことから起きている。殊に、日本のマスコミはひどい。政治的意図を持った専門家たちが度々登場して恐怖を煽るばかりで、マスコミは、冷静に啓蒙する役割を放棄している。
今、マスコミはWHOの勧告を利用して、日本のCPR検査を増やせと大合唱を始めた。テドロス事務局長は中国の感染者数より他国の感染者数が多くなるよう政治工作しているのに、簡単に騙されている。 

 日本政府は世辞にも優秀とは言えないが、幸いにも国民と地方自治体はとても優秀だ。緊急事態宣言が出ていた北海道は危険域を脱し、緊急事態宣言を解除した。大阪では軽症重症の振り分けをして、専門病院、普通の病院、借り上げホテルと、患者の状態に応じて隔離する計画を立てている。この方式は医療崩壊を防ぐだけでなく、空き部屋に苦しんでいるホテル業界にとっても朗報になる。地方自治体は地方の実情をよく知っているので、任せればうまくやる。その利点は、地方自治体同士の健全な競争意識が生まれることだ。

 新型コロナを冷静に恐れる姿勢はとても重要だ。それができれば、いずれ、普通の風邪として落ち着くはずだ。
新型コロナより怖いのは景気悪化だ。これはワクチンが実用化するまで再浮上しにくい。米国の株大暴落は、単にバブルが弾けて、実態に戻っただけのこと、との説がある。
とは言え、このままでは世界経済は際限なく萎縮してしまう。
しかし、日本経済には、危機に晒されて必死に活路を求め、再浮上してきた歴史がある。とりあえずは、完璧なウイルス除去機能を持つ空気清浄機や、在宅ワーク・野外活動関連など、これから注目される分野が多くある。日本は危機感をカンフル剤として、良い結果を生みだすと期待している。

 オリンピックは日本だけ沈静化しても、参加国が問題を抱えていては、とても難しい。
トランプ大統領が提案したように、1年延期が正解かもしれない。
病気オタクの性癖のため、ついつい新型コロナ情報に熱中してしまった。
コロナ騒ぎに世間が翻弄されているうちに、散歩道は確実に春の彩に染まり始めた。
すぐに桜が咲き誇る。静かに地元の桜を楽しみたいと思っている。

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 東京北医療センター下の公園での、今年初めての花見グループ。
 右側の道路沿いに、先月、桜の幼木が植えられた。

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 桜の幼木の可愛い花。

 昨日は、風速30メートル近い猛烈な北風が1日吹き荒れた。
散歩から帰宅すると、ベランダのティーリーフの鉢が倒されていた。
大きく伸びた茎だけを思い切り剪定した。
今朝は、北風が持ち込んだ寒気が残っていた。
気象庁の発表ではこれが最後の寒気らしい。
あとは本格的な春を待つだけだ。

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