疫病退散を願ってアマビエさまを描いた。令和2年4月10日
9日・東京での新型コロナ感染者数は181人。10日は189人。
記録更新と、TVがうるさいほどに騒いでいる。
私は見えなかった感染者が見えてきただけと思っている。感染した8割は自然に治る。
しかし、残りは過激に進行して、あっという間に亡くなる。
注意しているのは死者数だ。これがその国の感染実態を表している。
どんな疫病でも、人類が免疫をつけて終息する。インカ帝国が滅亡したのは、スペイン人が持ち込んだ天然痘をはじめとする新しい疫病だったと言われている。その逆に梅毒はコロンブスが持ち帰り、ヨーロッパ、アジア、日本と広まったとの説がある。初期の梅毒は早く進行して死に至る病だったが、広まるにつれ、ゆっくりと進行するように変質した。
新型コロナは、ワクチンと特効薬ができるまでは、広がり続けて、集団免疫をつけて自然終息する。
ただし、武漢肺炎で死ぬのはとても辛い。重症からの生還者によると、ガラスの破片を肺に詰め込まれた激痛に加え、水中に沈められ、天井に残ったわずかな空気をやっと吸っている拷問のような辛さだと言う。このような話を聞くと、絶対に感染したくない。
昨夜のNHKの特番に、英キングス・カレッジ・ロンドン渋谷健司教授(国際保健)が英国からテレビ電話出演していた。「感染者はまだ氷山の一角にすぎず、患者が急増すれば東京医療システムは崩壊するおそれがある」と彼は警告していた。そのくらい、今時の日本人なら誰でも知っている。日本の実情にあった効果的な提案を期待したが「バカで愚かな日本人がどうなろうと、知ったことではない」と言った、投げやりな態度だった。話を聞き出そうとしているアナウンサーも、すぐに黙られて困り顔だった。
比べて、先日、NHK特番に出演したノーベル賞・山中教授は熱く分かり易く国民に訴えて、心に強く響いた。絵描きは人を読み取る能力に優れている。私の直勘では、山中教授の方がはるかに立派な人だ。海外で事業を展開している友人によると、殊に欧米に住む日本人ジャーナリストや学者は、渋谷教授のタイプが多いようだ。理由は、エリート意識が強すぎるから、と友人は話していた。
日本では、先月20日に感染者が1000人を超えてから18日間で5倍以上に増えた。最近の新規感染者のうち感染経路不明は半分以上だ。北海道大学の西浦博教授は「現在の東京都は爆発的で指数関数的な増殖期に入った可能性がある。早急に自粛より強い外出制限をする必要がある」と話していた。こちらも、誰でも知っていることで役に立たない。
3月17日に「新型コロナが早く終息するのはイタリアを中心としたヨーロッパ。日本ではクルーズ船の乗客乗員たち。日本政府が絶対に言わない終息への道筋。ロシア・中国の終息は微妙年」とブログに記入した。
今読み返すと、その予測通りに事態は進んでいる。その記入で、日本では5月に入ってから鎮静化へ向かう、と書いたが、その考えは今も同じだ。むやみやたらと検査数を増やすだけでは解決しない。
私見だが、感染拡大を抑えるには次の方法がある。
まず、コロナ検査対象の優先順位を決める。
検査方法はPCR検査に抗体検査を併用する。
優先順位1番は医療従事者。
2番は警察、消防士、担当役人などの公務員。
3番は病院の受診者。これが殊に重要だ。病院を訪れた人は、患者も見舞客も全て別棟で検査して陰性の人だけを病院へ入れる。検査をしていない患者は、急患以外は受け付けない。そのように、病院内感染は絶対に避けなければならない。コロナ感染と無関係の病で入院したのに、感染させられて死に至るほど悲惨なことはない。
医療現場の崩壊は防護服不足が原因の一つだ。縫製技術を持った人材は民間にたくさん眠っている。彼らに復帰してもらって、大増産を図れば事態は改善する。しかし、政府や自治体にそのような動きを感じない。元アパレル関係の業者たちが、逆に政府に働きかけてもらいたいほどだ。自衛隊の防疫部隊に登場してもらえばテキパキと捌いてもらえるが、なぜか姿が見えない。
マスク不足に対して、国民は自分でマスクを作り始めた。我々の世代はなかったら自分で作る、との発想がある。しかし、今の人にその発想がないようだ。
今、急病に罹ると十分な治療を受けられず助からないと覚悟すべきだ。だから、この疫病が治るまで、体調の維持に努め、事故を起こさないように努めよう。あれもこれも、すべて中国に元凶がある。コロナ後の世界は、中国の好き勝手を許さず、EUの連携も後退しそうだ。
このところ、東京の大気が冷涼になった。
まるで、田舎にいるような大気だ。それは社会活動が減少したためだろう。地球の振動も激減して、精密な宇宙観測をしている研究者にはとても良い環境に変わったようだ。
髪が伸びているが、床屋さんへ行くのは躊躇している。今朝、理髪業は休業対象から外れたので、もう少し我慢するつもりだ。負のことばかり考えていると気が滅入る。災い転じて福となす。新型コロナから、自分をどのように躍進させられるか毎日考えている。
散歩から帰ると、愛用の魔法瓶を公園に忘れたことに気づいた。それで夕食後、取りに戻った。いつもなら通勤の人波が途絶えない時間なのに、どの道も歩く人が激減していた。忘れた魔法瓶は、いつものベンチの端で忘れた時のままに寂しそうだった。今年の春は日が落ちると急激に冷たくなる。今夜も凍えるような北風が吹き荒れていた。
昨夜、疫病退散を祈願して、あまびえさまを描いた。
私が住む北区は東京都内でダントツに感染者が少ない。
原因は環境の良さだが、本当は東京の田舎だからだ。
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