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2020年4月 6日 (月)

緊急事態宣言と感染者143人の真意。令和2年4月6日

「安倍政権は緊急事態宣言を早く出せ」と大騒ぎだ。このような法案が論議されれば、野党やリベラル左翼は「国家権力が個人の権利を制約しようとするのは軍国主義の復活だ」と、いつも反対してきた。しかし、今回は逆に「なぜ早く出さないのか」とかしましい。

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土曜日22時の池袋駅コンコース。モデルをしている知人が仕事帰りに撮った写真。
このような光景は一度も見たことがない。静かな写真だが、遠くで男が喧嘩している声がコンコースに響いて、彼女は世紀末のような恐怖を覚えたと話していた。

このように、今の東京の風景を見ると、緊急事態宣言はすでに都民は自主的に実行している。だから、明日緊急事態宣言が出ても、生活も光景も変わらず、買い物も散歩もできる。むしろ、隔離施設のための土地建物の強制借り上げがしやすくなり、雇用調整助成金など休業補償の責任が政府に生じるので我々の生活は楽になる。

5日日曜日の新型コロナ感染者は143人。都民にとっては不安に駆られる数値だが、一喜一憂する必要はない。感染者数は検査を増やせば増える。例えば小池都知事が検査対象を増やせと指示すれば、感染者数は急増するし、減らせと指示すれば減る。彼女は政治感覚が鋭く変わり身が早い。オリンピック延期以後、感染者が急増したのもその一例だ。今回、都知事が関わってるかどうか不明だが、感染者数を急増させたのは都民に対する強い注意喚起と、緊急事態宣言を強く政府に促す意図があった。その意図は間違ってはいなくて、その通りになった。新型コロナとの闘いは長く続く。疲れないように、冷静に合理的に心配することが大切だ。

143人が突きつけられた衝撃は国民一人一人に、罹らないうつさないの2点を厳守させる効果があった。「国がダメだダメだ」とマスコミが騒ぐことも、ダメ政府に任せていては大変なことになる、と国民危機意識を高める効果があった。
日本は変な国だと世界は見ている。政府はのろまでグズなのに、なぜか新型コロナ被害がトップクラスに低い。それが不思議でならないようだ。

5日日曜日の感染者143人の意味は、5日の検査人数はまだ都から発表されていないので、前回記入した、4月1日と2日の例で説明する。すでに市中には無症状の感染者が多くいる。専門家は政治的に変化する陽性者の数値より、検証された検査人数に対する感染者の陽性率で感染の現状を推測する。

都発表データでは、66人の陽性者が出た4月1日の検査人数は164人で陽性率40%。
97人陽性者が出て騒がれた4月2日の検査人数は469人と3倍に急増していて、陽性率は20%と半減。
2日の検査人数の急増は、クラスター潰しのために無症状者を多く調べたことが影響しているが、都知事の政治的な作為は否定できない。
以上の理由から、5日に143人と急増したのは、検査対象の人数を大きく増やしたから、と推測できる。

真に注目すべきは毎日発表されている死者数だ。これはごまかしができない。海外からは、日本はコロナ死者を他の肺炎にすり替えて誤魔化している、と言い立てる。日本の医療関係者の説明では、ウイルスを強力に撒き散らすコロナ死者を一般肺炎死者にすり替えるなど危険すぎて絶対にできない。先日、亡くなった志村けん氏ですら、家族がご遺体に近づくことも、荼毘に立ち会うことも厳禁されていた。

人口当たりの死者数が増えていれば悪化。
減少にあれば好転と推測できる。参考に、日韓の100万人あたりの死者数の変化を以下に記す。

韓国=3月30日・3.08人 4月2日・3.30人 4月5日・3.57人=韓国は7日で0.49人増加
日本=3月30日・0.43人 4月2日・0.44人 4月5日・0.56人=日本は7日で0.13人増加

ちなみに、4月6日の韓国の100万人あたりの死者は3.63人で、日本は0.58人。この数値は誰でもアクセスできるWHO発表から導き出されたものだ。ネット上に「韓国は日本より死者数が少なく押さえ込みに成功しているのに、嫌韓感情で日本では報道されない」との記事があった。フエィク記事はやめてほしい。

上記のように、国際的に感染防止に成功したと評価されている韓国より、失敗していると誤解されている日本の方が、成功している。
現在の死亡者数は19日前の感染状況を反映している。東京での自粛が始まってから10日過ぎた。4月中ばの死亡者数で、自粛の効果が判明する。もしその時、死亡者数が下がっていれば自粛の効果があったことになる。

昨日の夕暮れの空気はとても冷たかった。

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新河岸川向こうの旧居

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旧居に住む知人を訪ねた。

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旧居から下の新河岸川を眺める。

世界の社会活動が激減して、地球の振動が減っているようだ。
昨夕の田舎のような冷気も、東京が自然を取り戻しているからかもしれない。

疫病から逃れて、地方移転する人が多いが、地元では感染を持ち込んだと白い目で見られる。私が住んでいるような東京周辺部なら、地方と同じように清浄だ。慌てて地方に逃げる必要はない。

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