再度の緊急事態宣言は不要。コロナ禍は60歳以上が厳格に自粛するだけで、医療・経済崩壊を起こさず、国にも頼らず自然解消する。令和2年7月24日
長野銀行の小諸支店の窓ガラスが割られた。因果関係は不明だが、支店職員から新型コロナ陽性者が出たことに対する嫌がらせのようだ。
島根県出雲市では、新宿シアターモリエールへ出かけた女子大生が感染した。彼女は島根県内での25人目の感染者だった。陽性判明後、彼女周囲の1000人がPCR検査を受けた。幸い、検査を受けた人から陽性者は出なかったが・・・
「女子大生のアルバイト先の焼き鳥屋で食事をしたことがある男性が、自主的に自宅でこもっている」
「地元のスポーツ大会開催が今回の騒動で吹っ飛んだ」
「今回の感染者判明で、自治会の集まりが中止になった」
「若い女性がコンビニでレジに並ぶと、年寄りがビクッとする」
「彼女は、大学などには内緒に東京に出かけていたらしい。彼女は県内の〇〇出身に間違いない」
などと風評被害が広がり、彼女と関係があると噂された飲食店からは客足が遠のいた。
田舎では陽性になっただけで大騒ぎになる。
東京でも、新型コロナに対する不安感は限界に近づきつつある。
飲食サービス業、娯楽施設、旅行業界の閉塞感は目を覆うばかりだ。
街を歩いていて、刺々しい気分を絶えず感じる。この社会の気分は恐ろしい。
それにもかかわらず、マスコミは連日、新型コロナの不安を煽り続けている。
報道は正確で科学的でならない。しかし、マスコミ人の多くが原則を無視して、視聴率稼ぎの煽りに明け暮れている。今日も、専門家意見の一部を切り取って「この様子では8月半ばに1日4000人の感染者が出る」と煽っていた。
東京都の検査数はやっと5000件ほどだ。それで陽性者が4000人を上回るとの予測はあり得ない。それだけの陽性者を見つけるには、1日に5万件は検査をしなければならず、今までの経緯を見れば、半月で1日5万件に増やすのは絶対に無理だ。陽性者数は事実をリアルタイムに表すものではない。政治的にどうでも変えられるものだ。新型コロナの実態を表すのは重症者と死者数だ。それらは日本ではさほど増えてはいない。それなのに専門家たちまで、第二のイタリア、ニューヨークになると非現実的なことを言っている。
新型コロナの予測は株予測に似ている。科学的な分析に人の気分が加わって決まる。科学だけで株が当てられるなら、株で損する人はいない。マスコミは直ぐにドイツや中国や韓国の成功例を持ち出して、政府は見習えと煽る。しかし、それらの国と日本は国情が違いすぎる。実行できないことを言い立てるのは不毛だ。
日本国民が政府に頼らず、直ぐにできる方法がある。それは、業種別自粛ではなく、年齢別自粛だ。40歳以上の一人一人が細心の注意を払い、60歳以上は不要不急の接触と外出を厳格に避ける。年寄りがいる家庭や、年寄りと接する業種を除いて、若者は放任しても構わない。若者のほとんどは感染しても無症状か軽症で終わるからだ。重症化しやすい60歳以上だけが厳格に自粛すれば、経済が打撃を受けることなく、コロナ禍は自然に解消する。
軽症の若者でも重い後遺症が残るケースがあるので、感染しないに越したことはない。ウイルスに感染すれば全員が発症するわけでもない。風邪予防同様に健康的な生活が基本だ。
スーパーや百貨店での対策には改善の余地がある。例えば、店の出入り口だけでなく、売り場ごとに消毒薬を置くだけで予防効果がある。
人がいない場所ではマスク不要だが、人混みでは鼻を隠すマスクを着用する。人混みでの大声での会話禁止する。
それでも感染が疑われる時は、3日間は無理せず自宅で休む。それで大抵は治る。
基礎疾患がある人や急速に悪化する人は、3日を待たず直ぐに病院へ行く。
新型コロナは凶悪な疫病ではない。基本を守るだけで、経済を毀損することなく解決する。
今、ニューヨークでは陽性者が激減し死者0の日が続いている。それを大量のPCR検査の成果だと日本のマスコミは言っているが、それは違う。大量に感染者が増えて、集団免疫を得たからだ。PCR検査は喉鼻粘膜や唾液中にコロナウイルスがいるいないの検査で、免疫の有無を調べる検査ではない。免疫は抗体で調べる。抗体は時間が経てば自然消滅するので、こちらの検査も完全ではない。集団免疫を獲得したかどうかは、推定する他ない。
東京で4月に、今の基準で5000人を検査したら1000人を超す陽性者が見つかり、深刻な医療崩壊が起きていた。マスコミが無見識に「検査量を増やせ」と煽るのはとても危険なことだ。
興味深い記事がネット上にあった。真っ先に新型コロナに感染すると思われていたホームレスから、感染者が一人も出ていないことだ。それは日本だけでなく、海外でも同じだ。その基本的な理由に、支援者たちが消毒薬とマスクを配っていることがある。さらに、彼らは密集して生活していない、仲間と大騒ぎしない、戸外で生活している。それらの単純な理由で感染を退けている。
彼らは、基本的な防止策を実行しているに過ぎない。
以上のように基本を愚直に守れば、自然免疫を得てコロナ禍は解消する。
気分を滅入らせるワイドショーなどは見ないで、楽しく笑ってのんびり暮らせば、いつの間にかコロナ禍は解消する。
米政府はテキサス州ヒューストンにある中国総領事館の閉鎖を命令した。それを、テレ朝「ワイドスクランブル」で取り上げていた。
「中国が領事館を拠点にして、先端技術のスパイ活動をしているから」
と話すトランプの声の吹き替えは、憎憎しげで粗野な悪役の声を使っていた。
それに対して、中国領事や外交関係者の声は知的でもの静かな声だった。もし、それがオバマ前大統領の吹き替えなら、知的で信頼感にあふれた吹き替えをしたはずだ。これは、テレ朝の悪質な情報操作だ。
話している内容はトランプの方が正しく、中国領事は嘘をついていている。中国の先端技術のほどんどが日本や米国から盗んだものだからだ。それに対して解説者の柳澤秀夫氏は、
「情報収拾はどの国でもやっている事でしょう。お互い様です」と締めくくっていた。
柳澤氏は事実誤認をしている。
トランプが中国領事館を閉鎖させたのは通常の情報収拾をしたからではない。明確な産業スパイ活動をしていたからだ。この逆に、中国にある外国領事館がスパイ活動をするのはほとんど不可能だ。中国は世界一の監視社会で、外国人は重要施設や研究所に近づくことは不可能だ。先端技術や軍事関係の中国人を買収することもとても難しい。
それに対して、米国でのスパイ活動は簡単だ。
対日本スパイ活動となれば、先端技術は盗み放題だ。
それを「お互い様」で片付けようとする柳澤氏にマスコミ人の資格はない。
左手の北西方向から、南国のスコールのような驟雨がやって来て、土手道を機銃掃射のように雨粒が打ち付けた。
子供の頃の記憶が蘇り、懐かしい光景だった。梅雨明けは近いようだ。
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