トランプ敗退と新型コロナの最新総括。ナイキCM礼讃とDHC会長発言非難の不公平と愚かさ。令和2年12月18日
最後までためらっていたロシアのプーチンが、バイデンへ祝辞を送った。
ロシアの情報収集能力は高く、プーチンの判断は重い。
「これでトランプの敗北が決まったか・・」と一時代の終わりを感じた。
トランプは、主として白人層の本音を代弁していたが、対抗馬のバイデンは中国支持の経済界から巨額な支援を受けた。経済界に高い理想などない。バイデンの方が中国絡みで儲けさせてくれると判断したからだ。
トランプはCIAなどを味方にできなかった。CIAなどの秘密調機関は中国の影響を受けていて、民主党を支持し不正選挙の証拠を隠蔽した。その結果、トランプは不正選挙に対して起こした訴訟全てを却下された。
米国の裁判制度も選挙制度も日本と比べるといい加減だ。
今、安倍元総理の桜を観る会が国会の俎上にあげられようとしているが、米国ではあり得ないことだ。米国では政治家が金をばらまいてパーテイーをしても、票を金で買っても違反にはならない。労働によって正当に得られたお金は、神聖なものとのされているからだ。
新バイデン政権も安泰ではない。就任直後から中国からの莫大な献金についての証拠を次々と突きつけられ、レームダックを起こすだろう。バイデンが大統領に着いても、維持するのは難しい。温暖化防止のためにガソリンエンジン廃止の動きがあるが、これにも中国の裏工作がある。中国の政治工作は、日本を含む西側殆ど全ての国に及んでいる。コロナ後、それらを一掃する動きが活発化してくれれば良いが、心もとない。
先ほどまで見ていた「怪盗グルーのミニオン危機一発」では悪の本拠は赤い中国風の建物だった。中国資金に毒されていたハリウッドも、やっと中国の本質がわかって来たようだ。機密情報の盗みと議員買収に熱心な中国に、米国は幻滅している。トランプ以上に民主党は中国を嫌悪していると言うが、新政権が生まれるまで、その真偽は分からない。
米国のエスタブリッシュメントは偽善者揃いだ。
彼らには本音と建前がある。表面上、黒人を擁護していても、一皮むけば差別意識に汚れている。
それが端的に表れたのが、日本ネットで炎上したナイキのCMだろう。
概要は次のようなものだ。
在日朝鮮人で、差別されることを恐れ本名を名乗れない男の子。
チマチョゴリを着て、街中で目線を気にする少女。
ちぢれた毛をいじられて、言い返せない褐色の生徒。
けれどスポーツの世界ではみんな平等で、みんなが救われる。
CM内容はそのようなものだった。
在日朝鮮人については、北朝鮮に支配されている朝鮮総連の協力があった。
同時に、炎上したネット記事があった。
「サントリーのCMに使われているタレントは皆んな朝鮮系在日だ」とのDHC会長の発言だ。ネット上では両者を比較して、商売としては意識高い系のナイキの圧勝とされていた。
DHC会長の発言は品は悪いが、憤るほどのことではない。
私はDHC製品を愛用しているし、これから先も買い続ける。
サントリーについては「在日のタレントだったのか」と好奇心をそそられただけで差別意識はない。だから、サントリー製品をやめようとは思っていない。
DHC会長はサントリーが起用したタレントの多くが朝鮮系だと言っただけのことだ。
知人には在日朝鮮人が多くいる。彼らには嫌な者もいれば良い人もいる。良し悪しに国籍は関係ない。個人の性格や資質は気にするが、国籍は気にしない。韓流にはまっている日本の若者たちも、会長発言は気にしないだろう。当の韓国人にとっても、会長発言は同胞の活躍を示すもので、むしろ誇らしいかもしれない。
サントリーは日本の大企業だ。その企業がそれほど多く在日を起用しているなら、日本での差別は小さいことになる。その逆に、韓国で日本人タレントが活躍するチャンスは小さく、ヘイトの厳しさは日本の比ではない。
DHC会長発言を非難し炎上させた者たちにこそ、心の底に差別意識がある。
日本人にナイキは、心に潜んでいる差別意識を突きつけた。
殊に子供時代に差別を受けた人たちは辛かっただろう。
しかし、差別は民族の違いだけでなく、家柄、学歴、容姿などと多様だ。それなのに、ことさら黒人と在日を例にすることに違和感を感じる。CMの表現力の問題だが、黒人と在日に限定せず、差別を広く突きつける制作方法はあったはずだ。こと黒人に関して言えば、米国での差別意識とは次元が違う。単に見た目の違いに、日本人が慣れていなかっただけのことだ。
差別の本場米国で、ナイキは中国でのウイグル族弾圧防止への法案否決を策動した。ナイキのステレオタイプな綺麗事に流されているリベラル左翼こそ、真実を見失っている。米企業が偽善的に差別意識を商業利用することは許せない。差別反対運動をしたいのなら社名を伏せ、匿名でやればいい。
ネット上で新型コロナ対策について、ドイツのメルケルと我が国の菅首相を比べ、菅総理は愚かだとこき下ろしていた。メルケルと比べると、確かに菅首相は演説下手だ。だからと言ってメルケルが知的で、菅総理の「ガースー」発言は知性が欠如している、との比較はフェアではない。メルケル演説は過不足なく紹介しているのに、菅総理の発言のごく一部を切り取るマスコミや評論家たちに、偏見と悪意を感じる。
政治能力なら、新型コロナ対策での実績で比較すべきだ。
人口100万当たりで比較すると、ドイツは日本の13倍も死んでいる。
政治的にはメルケルは失敗し、菅総理はうまくやっている。
それでも欧米礼讃のリベラル左翼たちは、メルケルは優秀で、菅首相は愚かだと比較している。
Go To トラベルへの彼らの批判も問題ありだ。
中止されたGo To トラベルは、経済立て直しに成功していた。
Go To トラベルによって感染者が激増したとの世論の根拠は非科学的だ。
今、感染者が激増しているのは季節要因によるものだ。
日本国民はやれることは真面目に実行している。
ロックダウンや自粛をしようとしまいと、感染者が増える局面では増え、減る局面では減る。
新型コロナの増減は疫学の常識では判断できない。新型コロナは、政治家が自在にコントロールできる類ではない。
新型コロナについて様々なことが分かって来た。
日本には以前から4種のコロナウイルスが、入れ替わりながら毎年流行して来た。
今回、それに新型コロナが加わった。新型コロナが東アジアでさほど流行しなかったのは、BCGワクチンや、土着コロナによって得られた交差免疫のおかげだ。
新型コロナ自体は、さほどの毒性はない。大問題なのは、体質、基礎疾患、高齢者などの素因によって、突然にサイトカインストームを起こすことだ。それは免疫システムを狂わせ、生み出された悪玉抗体が自分の健康な組織を攻撃し破壊する。
悪玉抗体の攻撃対象は全身に及ぶ。肺が攻撃されると呼吸機能が損傷して死ぬか、回復しても重い後遺症が残り、酸素ボンベが手放せなくなる。
血管系が攻撃されれば心筋梗塞や脳梗塞を起こす。味覚や嗅覚細胞が攻撃されたり、毛根が攻撃されてハゲれば、味気ない生活を強いられる。
今の所、サイトカインストームを防ぐ完全な方法はない。
無症状の感染者で、とても元気だった人が数時間で突然に悪化するのは、サイトカインストームが起こるからだ。
ちなみに、医療従事者の多くが、ビタミンDを服用していると重症化しにくいと話している。ビタミンDにはサイトカインストームを防ぐ効果があるのかもしれない。知人の医学者は、初期の段階で抗ウイルス作用のある葛根湯を服用している。多量に暴露したら効き目はないが、少量の暴露なら効果がある。
老齢者は家に籠るように推奨されているが、それでは認知症や体力低下を招く。
静かで清浄な場所があるなら、老人は規則正しく外出すべきだ
薄い新型コロナ曝露によって、免疫機能が正常に賦活し、ワクチンと同じような効果が得られる。
どんなに優秀な政府でも、一旦蔓延させてしまった新型コロナを一気に終息させることはできない。政府は医療現場を充実させ、生活困窮者を徹底的に救済し、ワクチンを確保だけで十分だ。国民はマスコミや専門外の芸人や医療関係者の言葉に惑わされず、一人一人が誠実に予防に励めば、新型コロナは自然に終息する。
菅総理のステーキ会食が問題になっているが、細かすぎる指摘だ。彼らは広い会場で十分な距離を保ち、アクリル板越しに静かに食事をしたようだ。この指摘以前に、政府の人数制限の会食要請は馬鹿げている。たとえ二人だけの食事でも、ベタベタに濃厚接触すれば感染する。原則を守った静かな会食なら、たとえ千人が集まっても感染はない。正義を振りかざしてリークした政治評論家に、マスク警察と同じ愚かさを感じる。このような馬鹿げた風潮が、日本の政治を後退させている。
| 固定リンク