パラリンピック開会式は高評価。GDP等経済指数は物の豊かさで幸福度とは連動しない。2021年8月26日
荒川土手上空には、東京一広い空が広がる。
22日の満月は「君の名は」冒頭の夜空のように見事だった。
流れる雲に、円形に囲まれた夜空中央に、青白い満月と木星、土星が輝いていた。
「すごい。すごい」と、私は空を見上げながら土手道を歩いた。
来月、劇団四季「ライオンキング」に招待されている。
劇中、若いシンバが、満天の星空を見上げながら、殺された父王を偲ぶ場面があった。
夜空を見上げながら、そのシーンを思い出した。
東京の空は明るくて星は少ないが、それでも、先に逝ってしまった人たちが思い浮かぶ。
パラリンピックの開会式を見た。
オリンピックのように電通を始めとする巨大利権が絡まない分、演出に統一感と伸びやかさがあった。
冒頭のアスリートたちの映像。
障害があっても飛び立てる、とバラリンピックを飛行場に例えたコンセプト。
デコトラから出てきた布袋寅泰のギターバンド。
ピアニスト辻井伸行さんの演奏で国旗入場。
それらは、ファンたちには、たまらない演出だっただろう。
出演者を公募で集めた人選も、すっきりしていた。
オリンピックより低予算のため、利権目的に口を出す人たちがいないことが、高評価の原因だったのは皮肉だ。
私見だが、できる限り身障者たちを通常のオリンピック競技に参加させてほしい。
種目によっては、健常者・障害者間にハンディキャップがほとんどないものがある。
上半身だけ使う、ベンチプレス、カヌー、洋弓などは対等に競える。
もし大差がついたとしても、現代の成熟した観客は理解してくれるはずだ。
開会式の昼間、2時過ぎにブルーインパルスが我が家の東方を飛ぶ予定だった。
爆音が聞こえたので、ベランダに飛び出て東の空を眺めた。
しかし、雲が低く過ぎて見えなかった。
後で、散歩道で会った知人に聞くと、荒川上空の雲の晴れ間に、一瞬だけ見えたようだ。
1964年東京オリンピックでは、住んでいた十条からも、五輪マークが大きく見えた。
その日は雲ひとつない青空で、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」と同じように、ブルーインパルスが描く5輪マークを「オオーッ」と声を上げて見上げた。澄み切っていたのは当日だけだ。当時の東京の空は一年中、スモッグで汚れていた。
比べると、今は信じられないほど大気は清浄だ。その頃は、高度成長期で、2,3ケ月毎に物価が上がっていた。地価も家賃も年々高騰し続け、バブル期に頂点に達した。バブル期真っ盛りの正月・朝日新聞増刊号で未来予測をしていた。
「これから更に地価は高騰し、東京では一般庶民は持ち家に住めなくなる。10年後に買える住宅地は福島あたりだ。その頃は新幹線で通勤するようになる」としていた。しかし、バブル崩壊がおきて家賃は下落し、ニューヨーク、ロンドン、パリなどより安くなった。
「日本は衰退し滅びつつある」
リベラル左翼が大好きな言葉だ。だが、何が豊かで、何が貧しいのか、その価値は単純ではない。
ゴーギャンはパリで株式仲買人として成功し、高給を得ていた。しかし、彼はその職を捨て、貧しい画家の道を選んだ。
ゴッホも同じように貧しい画家の道を選んだ。そして、ゴッホは極貧の中で自死し、ゴーギャンは自殺未遂の後、病死した。画家は貧しさには耐えられるが、画業を続けられないのは耐えられない。
今は収入の道は多様で、アート系でも何とか生活できる。
知人に、東大理系を出て大企業に就職し、豊かな一生を保証されながら、貧乏絵描きを選んだ者がいる。かく言う私も、上位10パーセントの勝ち組に入るチャンスを、少なくとも4回は捨て、貧乏絵描きの道を選んだ。私はその選択を後悔したことがない。幸不幸は金銭で測れるものではない。GDPは豊かさの象徴だが、幸福と連動しているわけではない。だから、識者やマスコミは、経済で国民の幸不幸を測るのは止めてほしい。
日本は勤勉な国民と優れた製造業によって支えられている、と今も国民の多くは信じている。それはバブルあたりまでの日本だ。今は国の収益の形は大きく変化した。日本は世界一の対外資産国で、外貨収入の大半は製品輸出ではなく、投資で得られた利息が占めている。
借金まみれと揶揄される日本国債のほとんどは、日銀や国内投資家が買い入れている。だから、海外のハイエナ投資家にたたき売られることはない。円は世界一の安全資産で、世界金融に異変があると、すぐに円は買われ上昇する。だから、失われた20年・30年の日本病でも、安定してきた。
米国人や中国人は、借金してまで浪費する。その結果、デフレが起きるが、景気もGDPも拡大し個人収入は増える。日本政府も莫大な円を市中に流して、デフレを起こそうとしてきた。しかし、流された円は企業や個人に死蔵され、物価は上がらず、景気もGDPも低迷し続けている。それは日本の基盤が、ものから心へ変化したのが大きな原因だ。
地球温暖化の最大の原因は無駄遣いにある。
環境活動家たちはそれを理解していない。
本当は化石燃料を減らすことではなく、無駄遣いを止めた方が、温暖化防止になる。
世界は今後15年以内に、炭酸ガス削減のために、EV=電気自動車に転換される。その表向きの理由は温暖化防止のためだが、本当の理由は、日本の内燃機関の車が強すぎるからだ。今は中国・米国だけでなく、ドイツですら日本車に太刀打ちできなっている。EV化は日本車潰しのために考えられたアイデアだ。だから、車が全てEVに変換されても、期待したほどに炭酸ガスは減らない。何故なら、電力用エネルギーを原子力ではなく、天然ガスのような化石燃料に頼っているからだ。
今、陽性者全体を占めているコロナ・デルタ株について。
発症者が撒き散らすウイルス数は、その前と比べて1200倍以上だ。
ロックダウンしろと各方面で言われているが、それでは問題を先送りするだけだ。合理的な方法は、例えば100万人分のワクチンを用意して、100万人が住む地域だけにロックダウンを実行する。そして、地域内の働き手を優先して接種し、免疫がついた順に自由に解放していく。それが合理的なコロナ禍解決への道筋だ。ただし、それは基本的人権の自由・平等を否定することで、今の憲法では実行不可能だ。
中国の厳格な規制を成功例にするマスコミは多い。しかし、中国の不完全なワクチンでは解決は無理だ。
私見だが、東京の感染者数はピークアウトしはじめた。政府発表では9月末あたりには国民の6割が接種を終え、感染は落ち着きそうだ。しかし、その頃に6,7月に2回目接種を終えた人たちの免疫は半減する。だから、政府は3度目の接種を計画している。
コロナ対応について、菅首相を無能だと日本マスコミは連日言いたてている。
しかし、冷静に日本を眺めている海外は、菅政権をよくやっていると高評価している。
都民住宅の駐車場。
役に立たない情報。
昔記載した面白い記事を再記載した。
昔あったEテレ番組・Rの法則で「カゲある男子」を取り上げていた。
10代女子の9割が影ある男子に、とても魅力を感じている。
番組アンケートでの「カゲある男子の魅力」の順位は以下の通りだ。
1位、自分を多く語らず無口だが、心に強さと優しさを秘めている男子。
2位、もてそうなのに彼女がいない。
現実にもてているのに特定の彼女はいない男子。
3位、滅多に笑わない。
どこか冷たくて壁を感じるのに、困っている時、サラリと優しさを示してくれる男子。
4位、知的な雰囲気がある。
例えば、誰もいない教室でドストエフスキーを一人で読んでいるような男子。
5位、人に言えない運命や過去を背負っている男子。そのように見えるだけでもよい。
そのような彼の真実を自分だけ知った時のスペシャル感。
彼の過去を全て背負ってあげたい母性愛が目覚める。
番外、汗をかかず、クールで小声で謎がある男子。
ぶっきらぼうなのに、路傍のネコを可愛がる男子。
メールで絵文字を使わない男子。
番組中の妄想・ときめきコント。
黒板拭きで顔にチョークの粉を付けてしまった女子。
無口な彼が、笑顔でハンカチを差し出してくれる」
自転車で転んで歩けなくなった女子。
通りかかった彼は、冷たく無視して過ぎる。
しかし、引っ返して来て背中を向け、
「おい、乗れよ」とおんぶ。
雨に濡れて歩いている女子。
追いついてきた彼が無言で傘を渡す。
彼は駆け去りながら「風邪引くなよ」の一言。
表情の専門家による「影ある男子」は、目は一重、やや目尻が上がり、顔の左右がシンメトリー。
番組ゲストの「you」が思う影ある男子。
「彼が人参だけが嫌いと言った秘密を知っている」
「色黒ではないのに、走るとやたらに早い」
「いつも屋上や運動場の隅で一人で弁当を食べている」
おまけとして「道で弱っているおじいさん」
「それはレントゲンの影だろう」と、会場からつっこまれていた。
さらに役に立たない無駄知識。
モーツアルトはパトロンの男爵夫人に、アコヤガイのボタンの赤い上着をねだった。
そのお礼に作った曲が、ロンド-ケッヘル-382
ピカソは生きているのが、とても楽しかったので、極度に死を恐れた。
だから、大切な人の葬儀でも、決して参列しなかった。
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