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2022年1月 1日 (土)

新年あけましておめでとうございます。さて、今年の日本EVの行方と、テスラ社イーロン・マスクの野望。2022年1月1日

年末年始、テレビは見ない。
しかし、行く年来る年の中継は好きなので毎年見ている。
今年の北国の寺院は、大寒波で雪が深い。
背景に流れる梵鐘の音色が心に染み入る。
こころから、厳粛な気持ちになる。
最後は浅草寺、羽田空港、善光寺。
善光寺の梵鐘とともに、新年を迎える各地の大地を揺らすような大歓声。
北海道占冠の花火。
仲見世通りの大群衆が久しぶりで懐かしい。
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2022年年賀状の画像と、
以下に添付文。

「じいさん、おめでとう」
どこからか声がした。
見回したが、誰もいない。
「オレだ、風だよ」
今度ははっきりと聞こえた・・・

突然、風と話ができるようになった老人の不思議な物語。
二十年前に発想したが、主人公の年齢に自分が追いつかず、懸命に書いても想像では嘘っぽかった。
今、やっとその歳に達し、完成させることができた。
想像した老いと現実の老いは、かなり乖離していることを思い知った。

仮題は「風はいつも話しかけていた」とした。
題名は、まだ考える余地がある。
近々完成するが、それから電子図書化の予定だ。
手順は、既に完成している他作品を先にアップして問題点を洗い出し、そのあとに完成させてアップする。
先年アマゾン日本・キンドルから、欧米同様に審査に通過した作品を紙の本にできる制度になったと通知が来た。それで電子化の意欲が湧いた。本は電子化されたものより、紙の本が断然好きだ。読み込んで手擦れした本はとても美しい。

今年も、日本人が気にしているのはEV競争の行方だろう。
日本マスコミはすぐにでも内燃機関は消えて、EVの時代に入れ替わると煽りまくっている。しかし、現実は違う。2022年も、その先も、今まで通りガソリンエンジンやディーゼルの時代は続く。なぜなら、大地震などが起きて電力が止まった時、例えば大病院の自家発電は、軽油で動くディーゼル発電に頼る他ない。災害復旧のダンプカー、ブルドーザー、ユンボが電動化されるには、革命的な蓄電池が生まれない限り絶対に無理だ。世界各地で起きている紛争でも、戦車や軍用車や飛行機の全ては化石燃料で動かすほかない。

最近、テスラなどのEVを実際に使っている人からの感想を多く目にするようになった。
彼らの評価は、EVは加速は良いが充電が煩雑で時間がかかりすぎる。起伏が激しい未整備の道路では電費が跳ね上がる。高速走行すると電費が跳ね上がるので、ドイツでは130kmの速度制限が検討されている。暖冷房を使うと走行距離が極端に短くなる。蓄電池の耐用年数が短く、交換に多大な費用がかかる。それに怒ってテスラ車を粉々に爆破してしまったユーザーがいるくらいだ。
電力インフラが未整備で、内燃機関が必要な地域は世界に多く残されている。その現実を無視して、今すぐに全自動車をEV化すべきと煽っている識者たちの背景は疑うべきだ。テスラユーザーの多くが買い替えはテスラを選ばない。テスラの魅力は一時的で、長い歴史によって完成した内燃エンジン車の魅力を凌駕するのは難しい。

2021年に流行った環境運動の背後には、自動車産業で日本に勝てない欧米と中国の思惑があった。それに便乗して、米国のGAFAやテスラなどのIT産業と、それらに大金を投機した投機筋が蠢いていた。温暖化防止のための脱炭素運動は、彼らにはまたとない絶好の金儲けのチャンスとなった。
内燃機関を廃止するくらいで、温暖化が止まるわけがない。それは「プラスチック製ストローを廃止すれば環境汚染が止まる」と同じくらいのデタラメな発想だ。専門機関によるLCA=ライフサイクルアセスメントによる試算では、ガソリン車とEVの工場生産過程から総合した炭酸ガス排出量は、走行20万キロ以内ならガソリン車の炭酸ガス排出量の方が少ない。太陽電池の主生産国が中国なのは、膨大な炭酸ガスを排出する石炭火力発電による安価な電力を使っているので、価格競争力で勝っているからだ。だから、太陽電池を作れば作るほど炭酸ガス排出量も増えることになる。それらの事実を日本マスコミは報道しない。

欧米の環境運動家たちは日本に、炭酸ガス排出で極めて遅れていると化石賞を与えた。それは悪質な偏見だ。実際の国際比較では去年までの10年間の炭酸ガス排出量は、欧米がほとんど減少していないのに、日本だけは一貫して減少し続けている。
再生可能エネルギーの太陽光発電量は、中国1位、米国2位、日本3位、ドイツ4位となっている。日本はその面でも健闘している。

テスラ社の株式総額が一瞬でトヨタを抜いてしまった。EVだけでそれほどの利益をあげることはできない。経済合理性から極めて不自然な現象だ。テスラ株が高騰したのは、テスラ車が高利益を上げられると投資家たちが判断したからではない。イーロン・マスクが得意としたのはリチウム電池の制御だ。それまでのリチウム電池は過充電すると爆発する危険な代物だったが、彼はIT技術を使って制御に成功した。
そのIT技術の延長線上にGAFAと同じIT産業がある。例えば、アマゾンの始まりが本の通販だったことと同じだ。彼はテスラ車を野望の入り口に据え、世界電力網の支配を目標にしている。すでにテスラは、米国電力産業が支払う環境税を国から取り込んで、荒稼ぎしていでいる。日本でも、ガソリン税はEV補助金に流れている。テスラが目指すのは車載電池を使った世界の電力網の再構築にある。イーロン・マスクはその手始めの小道具としてEVを選んだ。

太陽光‏・風力発電の欠点は不安定さにある。大型原子力の欠点は発電能力が一定過ぎて、需要に合わせて増減できないことだ・・ただし小型原発は増減できる・・。だから、発電量を自由に調整できる火力発電を必要とした。それでも電力の需給バランスは解決せず、無駄に捨てられる電力は膨大だ。そこで、イーロン・マスクは世界にEVを普及させ、電力の蓄電と放出をEVに担わさせることを発想した。

すでにイーロン・マスクは、世界全体を統括する巨大な電力システムの構築と自動運転ソフトの完成にめどをつけている、と極めて巧妙に宣伝している。もし、彼の言うように、このまま成功したら、テスラ一社だけでGAFAを超える莫大な利益を独占できる可能性がある。繰り返すがテスラ株が高騰したのは、EVトップ企業だからではない。イーロン・マスクが世界電力網支配と自動運転のソフトウエア開発に成功すると投機筋が読んだからだ。

EV覇権はテスラではなく、中国か欧米か日本のいずれかが取るかもしれない。しかし、イーロン・マスクは気にしないだろう。トヨタは自動車関連労働者の仕事の維持と国益を考えているが、彼は米国や大衆のことなど気にしていない。彼がテスラ車の生産を中国に任せたのは、技術が流出する明日の損失より、今日得られる利益を重視したからだ。もしかすると、彼はテスラ車を中国に売り渡すチャンスをうかがっている可能性すらある。いずれにしても、中国がドイツ車を買収してしまった今は、海外勢に対抗できるのは日本車だけだ。

テスラ車が低迷している時、トヨタは少しだけテスラ株を買った。しかし、すぐにテスラ株を手放した。安く買った株を不用意に手放すほどトヨタは愚かではない。イーロン・マスクの野望がEVにはないと判断したからだ。それでトヨタはテスラとは違う手法で、実験都市ウーブン・シティを裾野市にスタートさせ、新たなインフラ構築を目指している。

脱炭素運動で歯をむき出してデモしている欧米の若者たちの背後に、テスラなどと投機家たちが蠢いていることを知るべきだ。彼らは思慮深くはない。今程度のやわな脱炭素運動で地球温暖化を止められるわけがない。
イーロン・マスクは投機家たちを豊かにするが、利益はごく一部に独占され、大衆は取り残される。本当に重要なことは地球環境を守り大衆を豊かにすることだ。
テスラ株の売り時は極めて難しい。イーロン・マスクは欧米と中国にテスラ車生産工場を建設中で、完成したらテスラ車は4倍に増産される。テスラ車は高級車として販売を伸ばしたが、大衆車ではそうは売れないだろう。

現在のEVの最大問題点はテスラを含む海外車が万単位で火災事故を起こしていることだ。リチウム電池の火災は2時間放水しても消えず、燃えた車体は水を張ったプールにつけて搬送するほど危険な代物だ。すでに海外では、地下駐車を禁止している国があるほどだ。その点日本のEV車は火災炎上を起こしていない。なぜなら高価だが安全な電池を使っているからだ。その事実を、日本マスコミは報道しようとしない。日本マスコミは日本産業が衰退に向かうことを期待しているように思える。彼らの好意を向ける相手は、なぜか中国と欧州ばかりだ。

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20年後にシンギュラリティが始まる。そうなれば今ある仕事の多くは不要になる。優秀な職人仕事ですら自動化が始まる。試算では、シンギュラリティに入れば、世界で100万人が働くだけで、今と同じ生産性を上げられる。人口減が国の衰退を招くと嘆く識者が多いが、本当は、余った膨大な人口への対処の方がはるかに深刻だ。

先日、電車に乗った時、スマホをいじっていたのは全体の7割ほどだった。5年前は、私以外全ての乗客がスマホをいじっていた。
日本人ですら、スマホばかりを眺めていては、生き生きとした人生を見過ごしてしまうと気づき始めた。今年こそ、進化は人を幸せにしないことを考えてほしい。

これまでタクシー運転は失業者の大きな受け皿になってきたが、自動運転が本格化したら一瞬でタクシー運転手は失業してしまう。医療現場も、大量にレントゲン画像を読む作業はAIに任せた方が正確でコストも安い。出版物の編集も、凡庸な編集者よりAIの方がはるかに優秀だ。宅配ロボットによって、失業者の受け皿になっていたウーバーイーツのアルバイトも消滅する。すでに、宅配アルバイトによる暴行事件が起きる不信感も生まれている。

今まで自動化が難しかった農・漁業でも、ロボット進出が加速する。そのころは大海原を、太陽電池を動力源にしたプラスチックゴミ回収船が24時間休みなく自動で動き回って海を清浄化し、海洋牧場では無人の漁船が働き続ける。
広大な農園でもロボット農夫が昼夜なく働きつづけて、今の数倍の収穫をあげるようになる。
人に残された仕事は年々減少する。法律で自動化を禁止し、失業者にベーシックインカムで給料を与えなければ、人類は自ら破滅の道を辿ることになる。

本当は日本の未来など忘れて、自分の作品作りに熱中すべきだ。しかし、畑違いの日本の命運を決める新技術が気になってならない。自分の余命はそう長くない。日本の未来などどうでもいいと思いたい。自分の頭と手がちゃんと働くうちに、せっせと作品作りに励むべきだ。そう思いながら、せっせと未来情報をネット検索しては読みふけっている。
さて今年は、コロナは普通の風邪に近づくだろうが、自分にとって今年がどのような年になるのか、本心は不安でならない。
心底から、日本と世界にとって、2022年が良い年になるように願っている。

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