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2022年6月29日 (水)

映像の世紀・キューバ危機は当時の緊迫感が胸に迫った。梅雨明けに、丸の内で四川料理をご馳走になった。2022年6月29日

月曜の"映像の世紀"はキューバ危機だった。当時、17歳の私は政治的関心は強かったのに、米国の暗号名“HERO”と呼ばれたスパイ、ペンコフスキーの存在を知らなかった。ソ連の情報将校だったペンコフスキーは命を賭して、キューバへの核ミサイル配置を米国に知らせ、核戦争を回避させた。彼はキューバ危機が始まると同時に逮捕され、翌年、銃殺された。
ケネディもまた、翌年、ダラスで狙撃されて即死した。番組最後に、ケネディの頭部に弾丸が命中した赤い血飛沫と、思わずボンネット上の脳破片を集めようとするジャクリーンの実写がありありと映し出された。

キューバ危機の始まり、キューバ上空のU2偵察機を、米軍攻撃と早とちりしたソ連兵士が地対空ミサイルで撃墜した。極度の緊張を強いられていた結果、発射ボタンを押してしまったとされている。
その報復攻撃を強く進言した空軍幕僚たちを、ケネディ政権は強く押しとどめた。

さらに一触即発だったのは、キューバの海上封鎖ラインで、ソ連原潜への浮上警告のために、哨戒機が訓練用爆雷を投下しことだ。その爆発を攻撃と勘違いたソ連原潜艦長は核魚雷発射を命じた。しかし、攻撃ではないと副艦長が強く押しとどめ、第三次大戦は回避された。

日本にも危機は及んでいた。ソ連極東を標的とする沖縄読谷村のミサイル部隊に、地対地巡航ミサイル・メースBによる核攻撃命令が誤って出された。しかし、指揮官の慎重な判断で発射は回避された。その経緯は後年、米空軍第873戦術ミサイル中隊の元技師の証言で明らかになった。
以上の誤報と早とちりは単純な間違いではない。米ソ双方の好戦派によって巧妙に意図されたと考えるべきかもしれない。

当時、17際の私は熱心に情報を集めていた。しかし、そのような事実は全く記憶していない。当時の日本マスコミ人は親ソが多かった。だから、意図的にニュースの取捨選択をしていたのだろう。
今回の「映像の世紀」を見たお花畑脳たちが「軍事力より外交力の大切さを如実に示した番組だ」と的外れのことを言っていた。外交力は軍事力の裏付けがあって成立する。彼らは外交交渉の基本をまったく理解していない。もし軍事的弱小国であったら、何を主張しても、中国のウイグル族のように支配弾圧されてしまう。

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母国モンゴルから出征するナムジル。
20年以上前に描いた絵本「青いナムジル」から。
なぜか、映像の世紀について記しながら、この絵を思い出した。

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ナムジルに横恋慕した金持ちの娘。

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ナムジルが西域の遠征先で恋した娘。ナムジルは天馬に乗って彼女との逢瀬を重ねた。

先週土曜、記録史上・最短最速の梅雨明けだった。
猛烈な暑さが続くが、乾いた風が強く、さほど暑くは感じない。
夜、外気温は26度ほど。夜になっても35度の室内から外に出ると、冷房の建物に入ったように涼しい。

散歩道の床屋さんが廃業した。20年前から客は激減し、近年は格安床屋に押されてお客が入っているのを見たことがなかった。元々、客は少ない店で、暇な時間に竹籤で虫籠など作って売っていた。それをテレ東が面白がって取材したことがある。その撮影時、散髪の客として仕込みの子供を使っていた。仕込みと分かったのは、ディレクターが演技指導していたのを目撃したからだ。
その理髪店で散髪したことはない。それなのに、いつも暇そうに店内に腰掛けている店主の姿が消えたことに、一抹の寂しさを覚える。

若さとは変化を恐れないことだ。変化を恐れない人は幸せだ。ブッタが言われた大きな苦しみの一つに「愛別離苦」がある。愛しているものとの離別は苦しい。愛の対象は人だけではない。ペットたちとの死別。長年親しんできた樹木や見慣れた風景の消失。何であれ別離は辛い。
離別を恐れない人は幸せだ。莫大な資産家でも、わずかな金銭を失うことを極度に恐れる人がいる。それでは幸せにはなれない。

土曜日、友人に誘われて、丸の内に行った。
事前に、丸の内・銀座界隈の高級な中華料理店を探すように頼まれていた。友人は始め、銀座あたりの店を見繕ってくれと言っていたが、銀座はせせこましいのが嫌だ。その点、丸の内の店はどこも広々としていて客筋もいい。更に、丸の内は平日が混んでいる代わり、土曜は空いている。早速、検索すると選ぶのに困るほど無数にあった。

全部調べず、上位5,6店をピックアップした。いつものように丸の内南口で待ち合わせて、夕飯までスターバックス・和田倉噴水公園店へ行った。途中、東京駅前の新丸ビルの四川料理店をチェックして、それに決めておいた。

和田倉噴水公園店は代表店にもかかわらず、いつ行っても席がある。
今、制作中の絵本プリントを友人に読ませた。辛口な友人だが、珍しく批判せずに一気に読み切ってくれた。私は良い出来と思っていたが、当たりかもしれない。1時間ほど気分良く雑談して店を出た。皇居前は相変わらずウエディンドレスの撮影が多い。

新丸ビルは完成からかなり経つが、初めて入った。
四川料理店は6階。エレベーターでは登らず、のんびりエスカレーターを使った。
空間を超贅沢に使った内装がシックで素晴らしい。さすが、財閥系地主の底力を感じる。

四川料理店の予約は取っていない。新丸ビルに入っている店らしく、趣味よく広々した作りだ。しかし、マネージャーも店員も中国人ぽい。友人が食事を申し込むと、レジ近くでしばらく待たされた。そして入り口近くの部屋に案内された。奥の広いテーブル席の部屋は、東京駅の眺望が良い。

私たちの部屋にはもう1組、中国人の男女4人が中国語で談笑していた。
まず、花茶が出た。緑茶に菊、なつめ、くこ、ゆり根、くるみ、氷砂糖をブレンドした薬膳。それに長い注ぎ口のポットでアクロバティクに黄色い中国服の男性がお湯を注ぎ入れてくれた。喉が乾いていたので、とても美味く香りもいい。隣席から聞こえる中国語も、いいBGMとなった。
友人は高いものを次々と頼んだ。すると、マネージャーが来て、空いているテーブルをくっつけて広くしてくれた。私は気にしていないが、中国人は見かけで客を判断する。私たちは予約なしのラフな服装だったので、いい客とは思われず、入り口側の部屋に案内したようだ。
しかし、途中から上客と思われて、花茶もサービスで交換してくれた。友人は食事に10万20万使っても平気な金持ちだ。マネージャーは判断ミスしたようだ。でも、仕事漬けで倹約生活している私には、とても楽しい食事だった。

「予定外の支出が重なって預金残が激減し、胸がヒリヒリする。でも、追い詰められるとやる気が出て、仕事に集中できる」
そう話すと友人は「少しだけど、金を持っていきなよ」と財布を出したが断った。
せっかくやる気が出ているときに、一息つける金を貰ったら、やる気が失せるからだ。私が花茶を気に入っているのを見て、友人は土産に一箱買ってくれた。

店を出る前にトイレを使った。奥への通路は広く、装飾もいい。
小便をしていると、後から隣に若者が立って、勢い良く放出音をたてた。
「ほう、いい音だ。俺にはもう出せないな」
褒めると「ありがとうございます。今のうちに使わないともったいないですね」と、若者は笑顔になった。
「そうだよ。この歳になると "ただ 小便の道具なり" になっちまうから」
そんなことを話してトイレを出た。
久しぶりに、とても素晴らしい食事をさせてもらった。
10時あたりに帰宅して、朝まで仕事に集中した。

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