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2022年7月29日 (金)

本当は99%の人が幸福なのに、それに気づいていない。2022年7月29日

「幸せは気づかない間に過ぎて行く」
大多数の人は「まさか、そんなはずはない」と否定するだろう。
そう感じるのは仕方がない。幸せを感じるには、心身ともに健康でないと無理だからだ。
美しくて優しい妻。できの良い子供たち。一流会社勤めで安定した高収入。素晴らしい住まい。それは男の幸せの象徴だ。しかし、それでも幸せを感じない人が多い。旧友の兄は地方の大病院の院長をしていた。まさしく、男の幸せの条件をすべて満たしていた。しかし彼は、突然、自殺してしまった。友人は「なぜ、兄が死んだのか、いくら考えても理解できない」と頭を抱えていた。
もしかすると、家族や社会関係に疲れていたからではないかと、友人は推測していた。

それと正反対の知人がいた。
妻は不細工で意地悪。出来の悪い自堕落な子供たち。彼の勤め先は倒産し、今は派遣社員で細々と生活。それでも知人は幸せだと話していた。ただし、幸せに感じる理由が何なのか、彼はまったく理解していなかった。
何をやっても上手くいかないこと。家族が良い方向に変わって欲しいと願っても不可能なこと。
強いて言えば、彼は幸せへの道を完全に諦めたからかもしれない。

急流で翻弄される木の葉は、見た目は悲惨だが、木の葉自身は水流に全く抵抗しないので、静かな水面に浮かんでいるのと同じだ。もし、ほんの少しでも水流に抵抗すれば、猛烈な水圧に翻弄され、木の葉は一瞬で粉砕されてしまう。彼は知らぬ間に流れに身をまかす生き方を身に付け、思いがけない幸せを得ていたのかもしれない。

散歩途中、3年ぶりに知人と会った。
彼女は60代。私は彼女の実父と親しかった。
彼女を明確に記憶していなかったが、散歩させていたチワワとトイプードルのミックス犬を見て、彼女だと確信した。彼はツンデレで猫みたいなワンコだった。彼は好奇心いっぱいに私の足元に近づいてきた。しかし、撫でようと手を伸ばすとプイっと後ろを向いた。その仕草で飼い主を確信した。

「お父さんはお元気ですか」
聞くと彼女は一瞬言葉を詰まらせて、間を置いて一気に話した。
「父は、コロナが流行る寸前の3年前に死にました。
90歳でした。
コロナが流行る寸前だったので、臨終まで付き添えてよかったです。
父は生前、あなたと会話したことをよく話していました」
入院したのは、立ち話している傍の北医療センターだ。
そこなら頻繁に訪ねることができただろう。
コロナ禍は多くの悲劇を生んでいる。
人生の最後に立ち会い、看取れないことは悲劇だ。

彼女と別れてから、病院の庭で休んだ。
今年は蚊が少ない。それでも数十匹から攻撃された。
蚊とは長年の付き合いなので、叩き方が上手くなった。
コツは掌で叩かないことだ。
私はタオルハンカチを折りたたんで掌に置き、それで叩く。
そうすると、掌の発散する赤外線が遮られ、蚊の感知が遅れて逃げ遅れ犠牲になる。
その方法で8割は成功する。
注意点は蚊の体は極めて柔軟なので、タオルのパイルに挟まって生き残り、逃げられることだ。
だから仕留めても、グイッと押し付けて殺す。
そうやって、30分ほどの間に、蚊を30匹ほどやっつけた。
殺された蚊はアリたちの餌になった。

これをしている間は、俗事を忘れ無我の境地になる。
殺生をしながら悟りとは矛盾しているが、殺生によって生かされるのは人を始めとした生き物の宿命だ。

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「おじいちゃんのバス停」より
山の動物たちの宴会。

電子図書「おじいちゃんのバス停」の評価は高いが、多く既読されても収入は微々たるものだ。
何年もかけた電子図書より、簡単なアルバイトで数時間働いた方がはるかに実利がある。
とは言え、誰でも出せる電子図書は、自分の作品を認知してもらうには良い方法だ。
近年は、営業マンが電子図書を出して、営業に役立てるような多様な使い方が生まれている。

私は仕事として作品作りをしている。
だから、世間に作品を知って貰えばいいと鷹揚に構えてはいられない。それで、Kindleの紙の本作りに取り掛かっている。難点は日本Kindleはペーパーバックのみ対応なことだ。市販されている絵本のほとんどはハードカバーで、ページ数が少なくても体裁がいい。
しかし、ペーパーバックだとパンフレットみたいで貧相だ。
例えば電子図書の「おじいちゃんのバス停」をそのまま紙の本にすると50ページほどで、背表紙に題名を入れるゆとりさえない。背表紙に文字を入れるには80ページが必要だ。それで、絵を描き足し80ページに増やす作業をしている。

ちなみに、通常の絵本は精々50ページだ。
80ページではかなりの大作となる。問題点は制作原価が増えた分、印税を少なくして本価格が高くならないようにする必要がある。
「それなら通常の出版をすれば」と人に言われる。
大手・中堅出版社と長年の付き合いがある。
しかし、出版まで年月がかかりすぎる。
それでは自分の体も命ももたない。だから「やるしかない」と、粛々と作業を続けている。
電子図書「おじいちゃんのバス停」を左サイドバーに表示させた。

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