初秋に、ぐだぐだと身辺雑事。2022年9月14日
足の激痛は順調に回復した。
奥歯の痛みは流動食に変えてから10分の1に軽減し、まもなく通常食に戻れそうだ。食べ物を粉砕するハンドミキサーで命拾いした。後光がさして見えるほどだ。ハンドミキサー食は簡単・短時間に食事を済ませられる。この食べ方は忙しい時は手軽で、癖になりそうだ。
私は子供向けの絵本を目をキラキラさせて読んだ記憶がない。夢中になって読んでいたのは、大人向けのオール読み物とか、科学図鑑などだった。殊に、敗戦日本へ米国から援助された古本の、美しい挿絵には夢中になった。私の絵が無国籍なのは、援助物資の影響だと思っている。
40代に絵描きに転向してからすぐに、絵本の仕事が大手出版社から舞い込んだ。しかし「子供向け絵本はこうあるべき」との約束事が多くて嫌になった。だから、次第に離れて、弱小版元のパロル社に落ち着いた。
今の絵本は米国のポリコレに影響されて、さらに嫌な状態になりつつあるようだ。
ポリコレによってディズニーランドの人気アトラクション・スプラッシュマウンテンがなくなるとか、大改造されるとかの噂がある。どうしてダメなのか日本人には理解し難い。このアトラクションのテーマとなった映画「南部の唄」の黒人描写が市民団体から抗議を受けたからだ。そもそも「市民団体」なる存在が胡散臭い。その主体は市民ではなく極めて政治的な人たちだ。
ポリコレによって、ディズニー映画もミュージカルも、不自然な人種配慮がなされるようになった。歴史的に英国に黒人貴族など存在しないのに、今は黒人貴族が出てくるドラマが普通になっている。それを日本に当てはめると、水戸黄門の助さん角さんを白人と黒人に演じさせるようなことだ。これからは、日本人スタッフばかりの劇団四季ミュージカルも大きく変わるかもしれない。
絵描き仲間との、散歩の楽しさについてのバカな会話。
「セレブな女性は何故かワンコを連れて散歩している。そこで事前に他のワンコ(できればメス)と仲良くして、ワンコの匂いをジーパンに付けておく。
そうすれば、大抵のワンコは寄ってくる。ワンコが興味を持てば、飼い主もつられて寄ってくる。
そこで重要なのはアーティストのオーラを漂わせていることだ。
私の妄想だが"無口で犬好きのアーティストに女性は興味を持つ"
それくらいの準備をしておけば、毎日の散歩がとても楽しくなる。
ただし、高価でもおじさん臭いカジュアルさはダメ。
アーティスぽく、個性を光らせることが重要だ」
三年目のコロナ。
円安にインフレにロシア・中国の横暴。
先行き不透明な今は、宗教や占い師には千載一遇のチャンスだ。
「良い卦が出たらとことん信じる」
「悪い卦はとことん無視する。それが正しい占いの使い方だ」
以前Eテレで、精神科の学者が話していた。
散歩帰りの土手道でいつも休憩する場所がある。
その階段に腰を下ろし、荒川を眺めながらお茶を飲むと最高に心地よい。その地点は東西南北の運気が交差している地点だ。それを誰もが感じているようで、いつも誰かが休憩している。昨日は、そこで、四方に手を合わせて祈っている男性がいた。待っていたが一向に終わる様子がない。仕方がないので、反対方向の街を向いて腰を下ろし、お茶を飲んだ。
「いつもと違うことをすれば、低迷している運気が増すかもしれない」
そう思いながらお茶を飲んでいると、本当に良いことが起きそうな気がした。
「散歩好きの絵描き」と自称しているくらい、歩くことが生きがいだ。
だから、今回足を痛めて、突然、目の前に死が迫ってきたような思いがした。
その点、母は強かった。晩年は痛みとの戦いで、最後は腰椎圧迫骨折で車椅子生活になった。しかし母は「車椅子は最高の乗り物」だと喜んでいた。車椅子は静かで、自然の葉擦れの音や鳥の声が聞こえる。散歩をする人たちと挨拶したり、世間話をしたりできる。「最後に、生きている楽しさを味合わせてもらえた」と母は喜んでいた。
若い頃、白ズボンを愛用していた。
困ったのは濡れたところが目立つことだ。時折、手洗いのしぶきがかかって「お漏らし」と誤解されそうなことがあった。そんな時は、他の箇所もわざと濡らして誤魔化していた。
今はさらに拙い。歳を取ると小水のキレが悪い。終わってからチャックを上げた瞬間に、残っていた小水が漏れることがある。だから、今は白ズボンをはかなくなった。
同年での話題は免許証返納だ。
これは田舎暮らししている友人たちには切実な問題だ。東京なら、車なしの生活は可能だが、買い物だけでなく病院通いも車に頼っているので絶対に無理だ。しかし、老人運転による人身事故のニュースを目にした子供たちは不安でならない。すぐに、親に免許証返納を迫りたいが、代わりの交通手段がない。無理に免許証返納をさせたら生活を奪うことになる。この問題は、車の運転自動化が進むまで、解決はむつかしい。
よく聞き違える言葉。
「近現代史」が、どうしても「金言大師」「謹言大志」「金言大志」と聞こえてしまう。どうやらパソコンのように脳が変換間違いをするようだ。
最近、デパートへ行かなくなった。
昔のデパートは、劇場・画廊・デパート主催の企画展と、光り輝いていた。
今は、ネットに完膚無きまで叩き潰された。
家電の大型店も衰退して、ネット用の見本置き場になってしまった。酷い客は商品を見ながら、スマホでネットの最安店に注文を入れている。
世の中は地獄の上の花見かな 一茶。
一茶の視線は鋭い。
大リーグの「MVPはヤンキースのジャッジだ」と強く推すスポーツ記者の意見。
「二刀流をやらせてもらえないから、いなかっただけ。大谷翔平クラスの選手は今までも沢山いた」
彼らは、やらせてもらえないことを実行したことの偉大さに気づいていない。
大谷はお金より野球大好きな野球少年がそのまま成人した選手だ。だから、ヤンキースなど一流の球団が示した高額報酬をけって、地方の見劣りがするロサンゼルス・エンジェルスに入団した。
先日、臨時に投手をした“野手”が、大谷翔平から三振を奪った。
タイガースは9点差の8回、外野手登録のコディ・クレメンス選手をマウンドに送った。タイガース・クレメンス選手は4球目を外角に決め、大谷は見逃し三振した。
それを動画で見たが、配球はどれも草野球並みのスローボールだった。クレメンス選手の父はサイ・ヤング賞7回の大投手ロジャー・クレメンス投手だ。
クレメンス選手はその三振ボールを記念に欲しいと熱望した。
試合後、彼に届いたボールには大谷選手のメッセージ「なんて、えぐい投球だ」と書かれていた。
メジャーの歴史を塗り替えた“MVP”からの奪三振。
クレメンス選手は記念球を専用プラスチックケースに入れて家宝にすると言う。
スポーツ記者の皮肉たっぷりの大谷批評と比べると、なんと爽やかな話だろう。
彼もまた、野球大好きの野球少年のまま成長したようだ。
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