今日は誕生日。2023年1月16日
この歳になると誕生日は意味をなさなくなる。
繁兄は43歳の厄年に急死。
裕子姉は69歳で急死。
父は79歳で闇金に追い詰められ心労がたたっての死。
それらを思えば、生きているだけで目出度いのだろう。
貧乏暇なしの言葉通り、正月は仕事に励んでいる内に終わってしまった。
忙しい中で観た映画で心に残ったもの。
「ビューティフル・レターズ 綴られた言葉」2011年製作米国映画。
母親との確執で学業に身が入らないマギー。
恋人のジェイとのバンド活動が心の支えになっていたマギーに知らない人から手紙が届いた。
差出人は老人ホームの孤独な老人。彼は知らない人に、励ましの手紙を出すことに人生の価値を見出していた。
バンド歌手を目指す高校生のマギーの人生は彼からの手紙を受け取ってから、少しづつ変わり始めた。
アートとは主張するだけのものではなく、人の心へ寄り添うものだと、彼女は思い始めた。
彼女は、老人ホームの老人に辿り着いた。
社会は、人とのやりとりで成り立っている。
老人の言葉はどれも心を打ち、アートの役割を再考させてくれた。
老人・サム役のバーニー・ダイヤモンドは本作完成後、89歳で逝去した。
この作品は彼の遺作となった。
もう一つは「ダゲール街の人々」アニエス・ヴァルダ監督のドキュメンタリー、2019公開。
彼女はパリ14区、モンパルナスの一角にあるダゲール通り近くに50年以上居を構えていた。
ダゲールは銀板写真”を発明した19世紀の発明家。彼の名を冠した1975年のダゲール通りには肉屋、香水屋、と様々な商店が並ぶ。その下町の風景をこよなく愛したヴァルダが完成させたドキュメンタリー。
彼女はフランス・ヌーベルバーグの旗手でもある。
人間に対して、豊かな眼差しで描いたヴァルダの代表作。
50年近く昔のパリには、昭和の東京と共通する懐かしさを感じた。
観終えてから、自分が経験したような記憶が残り、不思議な感動が残った。
そのあと、同じ場所をグーグルマップで辿ってみたが、当時と同じ商店は見つけられなかった。
有名店はともかく、パリも変遷の多い街なのだろう。
誕生日の今日、買い物帰りに小豆沢公園を抜けた。
園内は街灯が少なくて暗い。
階段があったので降りていくと、池を地面と見誤り、ズブリとスネまで沈み靴底に柔らかな泥を感じた。それは一瞬のことで何が起きたかわからなかった。見誤ったのは水面に大量の枯れ葉が浮いていたからだ。
そのあとの気持ち悪さは、子供の頃、水の入った長靴でブカブカ歩いている感じに似ていた。家までは3キロ。途中の公園で靴を脱ぎ、靴下を洗ってかたく絞って履いたが、気持ちの悪さは変わらなかった。
夜の公園での災難は10年ぶりだ。10年前の災難は、赤羽台団地の公園。桜の季節で、段差のある低い地面に桜の花弁が厚く吹き寄せられていた。そこに勢いよく踏み込むと、バナナの皮を踏んだように転び、右膝頭を激しく擦りむいてしまった。皮膚が伸びる箇所の傷は治りにくい。全治まで2ケ月ほどかかった。
歳を取ると、ちょっと転んだだけで骨折したりして体力が低下し、人生が激変する。
「小難で大難を避ける」
小さな失敗は気持ちを引き締め、大きな災難を避けられる幸運でもある。
だから「濡れただけで済んだので良かった」と思うことにした。
先日、act2社のMac用・容量解放ソフトWashing Machineを買った。
しかし、容量解放をしたいのに「Creative Cloud content Managerが開いているので削除できない」との表示が何度やっても現れる。
Creative Cloud content Managerを手動で終了させてみたが、まったく機能しない。
act2社に問い合わせると「それはAdobe社の責任だ」と相談を拒否された。
多くのMacユーザーはAdobeの画像処理ソフトを使っている。
Adobe社の画像処理ソフトはCreative Cloud content Managerを使ってその都度ダウンロードされる方式だ。
だから、Creative Cloud content Managerfはとても重要だ。
Washing Machineを購入する場合は、そのことに気をつけたがいい。
act2社には言いたいことは山ほどあるが、不毛な言い合いに足を突っ込む気はない。そんなことを続けるとマイナス思考に陥って運が逃げてしまう。今まで、act2社のソフトを多数使っているが、不具合を問い合わせて解決したことはない。結局すべて、自分で解決して来た。
16日の夕暮れ。この中央方角に富士山がある。
17日朝、奥多摩・秩父連山。例年なら雪で真っ白だ。
東京は昨日まで雨が続いたが、山は雪にならなかったようだ。
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