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2023年1月 1日 (日)

あけましておめでとうございます。2023年1月1日

大晦日は、N響「第9」の演奏会を聴きながら仕事場の大掃除をした。
そのあと「行くとし来る年」を見た。
今年の大晦日は暖かい。
高岡からの中継は、残雪を雨が濡らしていた。
参拝客もすくなく、大晦日らしくなかった。

鶴岡八幡宮は「鎌倉殿の13人」の影響で参拝客は多かった。

除夜の鐘の中継を聞き終えてから、昔、録画した1996年の米国映画・マイケル・ベイ監督・「ザ・ロック」を観た。主役のショーン・コネリーは当時66歳。タフな初老を好演していた。

コネリーはその出演後「ロード・オブ・ザ・リングシリーズ」のガンダルフ役のオファーを受けた。しかし、スクリプトを理解できなかったために断った。引き受けたら4億5000万ドルの報酬の上、役者としての評価も高まったはずだ。私も、コネリーのガンダルフ役はぜひ見たかった。

その後、彼は良い作品の役に恵まれていない。もしかすると、そのころから軽微な認知症が始まっていたのかもしれない。そして2020年、90歳で心機能不全・老衰・認知症で亡くなった。「ザ・ロック」で魅力的な初老の役を演じていただけに、喪失感を覚えた。もう一人の主役・ニコラス・ケイジは当時29歳で、今も現役だ。

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年賀状は大晦日に書いて、元旦に投函した。
受け取ったら返す。それを続ければ年賀状は次第に減っていくはずだ。

今も日本は失われた30年と世界から揶揄され続けている。
その大きな原因は、日銀の誤ったバブル対策が生んだ極端な円高にある。私の記憶では、最高、1ドル70円台に突入していたことがある。それではどんなに優秀な産業でも衰退してしまう。その結果、国内産業の中国へのアウトソーシングが雪崩を打った。

当時、有名メーカーのトップをしていた知人は中国移転を進めた。当初は莫大な利益を上げたが、彼が引退した頃から、現地への技術移転が進み、中国企業との競争に負けて淘汰されてしまった。
コロナ前、知人と話す機会があった。
「中国市場を軽視するものがいるが、それは大きな間違いだ。これからもどんどん進出して、技術移転すべきだ」と、彼は力説していた。拝聴しながら「昔の夢が忘れられないだけだ」と、深く失望した。中国進出で利益を上げているのは、元々技術移転が難しいトヨタなどだけだ。技術者が移転すれば終わる日の丸半導体は、あっと言う間に駆逐されてしまった。
衰退のもう一つの原因は、「もの言う株主」の台頭だ。
それまで、バランスが良く成長していた産業構造が崩壊し、労働者の賃金停滞を招いた。サラリーマン社長たちは労働者を犠牲にして、株主たちに配慮しておけば地位は安泰だった。

日本の産業人は愚かで真面目だ。
第二次世界大戦までのアジア侵略への贖罪意識が強すぎて、核心的技術をただ同然で中国・韓国に供与してしまった。
知人もそうだったが、中国は豊になれば民主化し、14億の安定した巨大市場が生まれると期待していた。
彼らは中国を優しく育てれば、自分たちに従順な猛獣に育つと誤解していた。
世界の中でも日本の政財界はその考えが強く、失われた30年を生んでしまった。

今年は世界同時不況に見舞われる。その元凶はウクライナ戦争にある。殊にドイツはロシアからの天然ガス供給が止まり、経済は最悪になった。
対して米国経済は力強く、後半に回復するとの予測だ。先進国中で、日本も世界同時不況の影響は小さい。理由は、日本には欧米ほとの極端なインフレはなく、金融引き締めの必要がないからだ。金融引き締めをすれば確実に不況になる。しかし、金融を緩めれば、経済は活発になる。いずれにせよ、頑張れば何とかなるのが今の日本経済だ。

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