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2023年4月14日 (金)

AI時代に勝ち残る方法。高収入の人ほど淘汰。生成画像は笑ってしまうほど巧みだ。2023年4月14日

チャットGPTは毎日のように使っている。
「AIに支配されてるようになる」と欧米では警戒されているが、日本では、それなりに受け入れている。チャットGPTの利用率が一番多いのは日本だ。AIシステムは「鉄腕アトム」や「ドラえもん」に親しんできた日本人には拒否感が少ない。
現代の脳科学や心理学では、人は能動的に行動できないと言われている。人のすべての行動は、他者との相互作用によるものだ。だから「コンピューターに支配される」と考えるのは見当違いだ。AIの思考も自然現象の一部で、人が自然との相互作用によって生きているように、自然なことだ。

最近、20年近く昔に描いた未完成の絵のために画像生成AIを使った。
不満なのは白いスカートの翻り方だった。
M_1_20230414134201絵描きもアニメーターーも、スカートのシワの描き方を習得している。
しかし、タブローとして描くには不十分なのでモデルを使いたいところだ。
それで「風に翻るスカート」の指示でAIに画像を生成させてみた。
M_2_20230414134201顔や腕の描き方はやや不自然だが、スカートのひだは過不足なく描いている。
これはAIがディープ・ラーニングで身につけた作画能力で、技法書よりかなり優秀だ。
従来は、このような画像を見つけるのは大変だった。
この生成画像を参考に、絵を完成させようと思っている。

これからのAIとの付き合い方は、将棋の藤井聡太が良いモデルだ。以前はよくコンピューターと将士を対戦させていたが、今はやらない。人とAIが将棋で競ったら、AIが勝つに決まっているからだ。それは、暗算の名手と電卓を対戦させるようなもので何の面白味もない。

否応なく、人の生活にAIは入り込んでくる。その時人は、ほんの僅かな1・2mmの創造性の違いで競り勝つ他ない。以前のように人が圧勝することはなくなるだろう。すでに、WEBデザイナー・プログラマー・翻訳家などの9割は深刻な状況に陥っている。YouTubeのBGMも生成AIが画像ピッタリに作曲してくれるので、フリーの音楽素材を探す必要はなくなる。
3年以内に、ホワイトカラーの仕事の9割は消滅する。それでも、日本の労働者は法律で保護されているから、突然露頭に迷うことはない。しかし、暗記科目で努力して資格を取り、それで生計を立てようと思っている若い人たちはパニックに陥っている。
知識集約型の教師、評論家、会計士など終わりに「士」がつく職業は大リストラされるだろう。今まで、楽に高収入を得られていた人ほどマイナス幅は大きい。

先日、床屋さんで頭をあたってもらいながら有線放送を聞いていた。ちょっと有名なディスクジョッキーが生半可な知識やジョークで間を持たせていたが、この程度なら、AIで生成したアバターの方が、ずっと気が利いたことを喋りそうだ。
生きていて、こんな凄いパラダイムシフトに遭遇するとは、夢にも思っていなかった。これから本格化するAI時代を生き抜くには、知識を詰め込むより感性と創造性を磨き、ほんの少しだけAIより前へ出ることだ。それができるなら、まだしばらくは勝機がある。

散歩道の白ハナミズキが満開になった。花を眺めながらのんびりと歩いていると、ハナミズキの下にシルバーカーを止め、休んでいるお婆さんがいた。年の頃は80代後半。買い物に疲れたようだ。
目が合うと彼女はにこやかに挨拶をした。
「ありがとうございます」
"なぜお礼を"
戸惑ったが、反射的に「お元気ですね」と応えた。
彼女が感謝したのは「気にかけてくれてありがとう」と言った意味だろう。
通り過ぎてから、祖母や母に死が迫った頃、幾度も「ありがとう」と感謝していたことを思い出した。
死を感じると多くの人が周りへ感謝の意を示して、死を受け入れる準備に入る。
もしかすると、彼女も長くないと思っているのかもしれない。
彼女の表情は穏やかで、達観しているように見えた。

そのような日常生活の情景をAIが創造することは難しい。
平凡な日常を体験できることが人の強みかもしれない。
AIは人知を元にしている以上、人知を超える未知のものに対しての弱点がある。

近未来では人がより楽しむためにAIが人の手助けする。
AIの登場は人の移動手段として馬がスーパーカーに変化したくらいのものだ。常に人が社会の真の主人公であることは未来永劫微動だにしない。AIに仕事を奪われることを心配するより、新しい仕事を模索することだ。これからは万人が平穏な生活を得られる時代となる。ちなみにアートの世界では音楽も美術も文学も専門家は消え、すべての人がアーティストになれる時代となる。
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これは私の指示で、生成AIが50秒で描いたアンディウォーホル風の子供用三輪車。サインは本物に似せた偽物。大きくプリントアウトすれば、だれでも未発表の彼の作品だと思ってしまうだろう。

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モンサンミッシェルを木版画風に、渋く力強く描かせた。

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荒野を疾走するカウボーイ。
生成AIは大胆な筆づかいまで使いここなしていた。
以上3点のAIとは思えない出来の良さに、凄すぎて思わず笑ってしまった。

現代アートを突破口に、すでにプロアーティストが成り立たない時代が来ている。
審美眼さえあれば、誰でもすぐに自分好みの絵を描かせて、好きな曲を作曲できる。それは、高度な技能が必要だった和文タイピストの仕事がワープロの登場で、一瞬で消えてしまった事態と似ている。アートディレクターは作品を作家に発注せずに、自分で生成Aiに制作させて仕事を完成させ始めた。作曲の知識が皆無の素人が、作詞して作曲を始めた。
いち早くニューヨークの画家たちには、仕事を失う恐怖が広がっている。
作家だけではなく、アート市場そのものが大きな地殻変動を起こし始めた。

生成AIは繊細に描く私の画風でも、コストをかけて徹底的に学習させれば、私に代わって作品を描いてくれる。
AIに対して、人は哲学的な考察が急務となった。

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