未経験の素人でも、有能な映画監督・舞台演出家・オーケストラ指揮者・編集者等になれる時代。2023年5月23日
先日、今進行中のAI革命は、プロアマ関係なく平等に一列に並んでスタートした状態と書いた。
AI革命以前は、東京マラソンのようなものだった。
大会参加ランナーは4万人に近く、平等なスタートは不可能だった。
それで致し方なく、スタートの並び順は差別された。
有利なスタート最前列は、優秀な招待選手たちが並んだ。
その他大勢は、彼らの後ろへ後ろへとハンディを負った位置に並び、優勝とは無縁となった。
ちなみにランナーすべては、シューズに付けたチップによって、スタート地点とゴール地点の時間差が判定できるので順位は公正に分かるが、一般ランナーが不利なのには変わりない。
AI革命でそのハンディがなくなった。
その時代の東京マラソン競技場は真っ平らで広大な大地。
そこに4万のランナーが横一列に並び、ヨーイドンと走り出す。
その公平さによって、新人IT起業家が天才集団のGoogleに立ち向かって勝つことさえ可能になった。
昔の米国映画で西部開拓を描いたものがあった。
その作中で大平原に開拓民の幌馬車などが横一列に並び、号砲でスタートする場面があった。
老若男女入り混ざった馬や幌馬車は大平原を猛スピードで疾走し、良い場所を見つけると自分の目印を立てて自分の土地にした。
これからやってくるのは、そのような時代だ。
アートの世界も過激に変化し始めている。
ピアノもひけず、楽譜も読めず書けず、歌唱力もなく、何も表現できなかった素人が、生成AIを使って大音楽家になることさえ可能だ。容姿に自信がなかったらアバターを代理に立てれば良い。歌唱力がなかったら人工音声が代行するので、ズブの素人が突然に大歌手としてレビューできる。
絵描きは創造力が必要だが、今までは発想を具体化する技術がないとプロにはなれなかった。
私もそのために、デッサン力などの技術を研鑽し続けている。
しかし、その技術が画像生成AIの登場で不要になりつつある。
技術に自信がなくて絵描きを諦めていた人たちが、これからは大挙この世界に参入するだろう。
ただし、著作権は今まで以上に重視される。
イメージが湧いたら、すぐに画像生成AIで生成してネット上にアップし権利を有利に確保すべきだ。
ゲーム作りでは、さらに大きな大津波のようなパラダイムシフトが起きている。
これからはアイデアのみのズブの素人が、一人で生成AIを駆使し、数兆円の売り上げをあげることさえ可能だ。
これからはだれでも、有能な映画監督・舞台演出家・オーケストラ指揮者・編集者等になれる時代だ。
小説を書きたければ、生成AIを徹底的にこき使って、名作を描いて作家デビューできる。
それで「プロアマ関係なく一線に並んで、ヨーイドンとスタートできる時代が来た」と書いた。
まだAIに芸術は無理と思っている人がいる。しかし、論理的に説明できることは必ずAIは実現させる。逆に言えば、論理的に説明できない芸術など存在しない。
作家間の差は、いつからAIを利用し始めたにある。
私は生成AIを使い始めてから3ヶ月に満たないが、600点以上の画像を生成して、その中で良いものを70点ほどブログやインスタにアップしている。アップされた画像は全て、ホトショップ加工で私のイメージに近づけてあるので、著作権は有利に確保できる。
今、ネット上で専門用語を駆使してAIについて熱く語っている専門家たちは、3年後にはネットから消えるかもしれない。なぜなら、AIによって知識の専門性は平坦化され、希少性が失われるからだ。これからしばらくは優れた創造力は残り得るが、それもやがてAIは取り込んでしまうだろう。
そのような近未来社会で今以上にもてはやされるのは、大谷翔平のようなアスリートだけになりそうだ。
Image Creatorで生成した画像。
「黄金の樹」
「KFCの店員」
「裕福な物乞い」
「成功して得意げな、若いビジネスマン」
「鉄の文明・遺跡」
| 固定リンク