赤羽ドトール前を過ぎる人たち 2023年7月8日-4
散歩で大汗をかくので、赤羽駅に隣接したドトールで、冷たいカフェラテを飲みながら窓際席で休む。
様々な人が目の前を過ぎて行く。それをぼんやり眺めているのはとても心地よい。
アートの世界で認められるには、押しの強いギャラリストとの出会いが重要だ。
ギャラリストたちは、生きの良い新人作家100人を集めて石を投げ入れ、当たった者をプロデュースするような選別をする。
本当のところ、どの作家が売れるかは、ベテランギャラリストだも判別は難しい。
選ばれた新人作家に理論武装は不要だ。
すべてギャラリストが説得力を持つように作文してくれる。
だからギャラリストは代議士に対するキャリア官僚のようなものだ。
村上隆や奈良美智などは、その幸運に加えて、ひらめきを素朴に押し通したから成功した。
私も制作を続けるために、絵が沢山売れたいと思っている。
しかし、渇望ではない。
荘子はある王から宰相として招かれた時、次のように答えた。
「貴方たちは亀のミイラを絹に包んで神聖なものとして大切に祀っている。
しかし私は、そんな亀より泥の中を這い回っている亀でいる方が良い」
この言葉が好きだ。
自然体で生きられることが、
一番幸せだと思っている。
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