映画「ロマノフ王朝の滅亡」に滅びつつあるロシア文化を見た。秤各種。2023年9月6日
タチアナと遊ぶ子供たち。
親子ではない。
帝政ロシアの象徴として、ウオッカやキャビアの並ぶ食卓の画像を選んだ。
ノーベル文学賞作家ブーニンの小説「日射病」を映画化した「サンストローク・ロマノフ王朝の滅亡」。
ニキータ・ミハルコフ監督2014年度作品。
ロシア革命時代の回想シーンとして、ロシアの大地と文化を壮大に描いている。
全編に作者の失われたロシア文化への深い愛惜の念を感じる。
第88回アカデミー賞、外国語映画賞エントリー作品。
音楽は、エドゥアルド・アルテミエフ。
2時間半の映画全編に流れる甘く美しいメロディーが心を打つ。
1920年11月、クリミア半島にて赤軍に白軍は敗れ将校数万人は1カ所に集められ、悲劇的な最後を迎えることになる。
暗鬱な収容所にて、
主人公の中尉は13年前のヴォルガ川の船旅の思い出を回想する。
中尉は船上で出会った女性タチアナに心を奪われた。
2人は途中の町で下船し、ホテルで一夜を過ごす。
翌朝、中尉が眠っている間にタチアナは去ってしまう。
愛しているのに去らなければならない心情。
原作「日射病」でも謎のまま終わる。
ロシア革命から今のウクライナ戦争へ至るまで、なぜに殺戮を繰り返すのか、それもまたロシアの抱えた深い闇だ。
50年前に買った上皿天秤の骨董品。
主に調理に使う。香辛料など、小匙一杯分の重さを正確に把握しておけば楽になる。
画像は粉寒天小匙一杯分で3.6g。
100mlあたり1gが適正値なので、その値をもとに硬さを調整している。
「キャラ秤」昔は宝石商の必需品だった。
100分の5カラットから20カラットまで計ることができる。
1カラットは0.2グラムで宝石の重さの単位だ。
木製ケースのサイズは70×45×28mm。
微風や手の震えも計測に影響するので、使うのに技術が必要だ。
今の宝石商はポケットサイズの電子秤を使っている。
こちらの方が誰でも使えて正確だ。
塩麹を愛用している。
市販品は塩っぱいので、自分好みの薄味の自家製を使っている。
3袋で900グラム。塩は国産の「天海の塩」苦汁成分を含んでいて美味しく仕上がる。
以前は白い菌糸で固まっている「みやこ麹」を使っていたが、今は使いやすい米粒のままのタイプだ。
今の暖かさだと4.5日で熟成する。
パサパサしている鳥の胸肉を塩麹に漬け込むと、しっとりと旨味が増す。
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