ムスリムの新妻。夜行バス。2023年9月24日
「窓辺のムスリム」彼女は新妻だ。
窓辺で「ずいぶん遠い国へ来てしまった」と言った遠い眼差しをしていた。
夫婦二人の時は互いに挨拶するが、彼女が一人の時は無視する。
ムスリムでは女性一人の時は無視するのが礼儀だ。
しかし、日本育ちの女性なら普通に挨拶を交わす。
突然に秋が来てしまった。
水道水はまだ夏の温もりを残して、暖かく感じる。
園芸店の売り場のベンチで休んだ。
背後の棚のサラダ菜が風に揺れ、サラサラと葉ずれが聞こえた。
涼しいのはいい。
しかし、布団や着るものに気をつけないと風邪をひいてしまう。
夜の散歩。公園のベンチで休んでいると、目の前の並木道を赤羽駅行きの定期バスが過ぎて行った。
今日は日曜なので乗客は数人と空いていた。
平日なら通勤客んでほぼ満員の時間帯だ。
木々の間に上弦の月が見えた。
バスを見送りながら、田舎の野道を行く夜行バスを空想した。
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