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2023年10月28日 (土)

「雲おやじ」の現状とその後。2023年10月28日

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「雲おやじのマケット」彫刻の模型。30年前にバルサと石膏で作った。
丈夫なので仕事部屋に置きマフラーやバック掛けに利用している。
バックは50年前に皮と銀などの金属で作ったものだ。
バックの皮は古くなりひび割れだらけで使用はできない。

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作った時のマケット。
彫刻はマケットで審査される。

先日、「天空の城ラピュタ」オルゴール付きのライト・オブジェをもらった。
オルゴール付きの木製台に野球ボールくらいのガラス玉が載っていた。
ガラス玉にはラピュタをイメージした雲とお城が封入してある。

オルゴール入りの台のスイッチを入れると、下部の発光ダイオードでガラス玉は美しく輝く。

そのおまけに、ビニール手提げとイルミネーションが付いていた。
説明書はなかったが、ビニール手提げに入れて点灯し、マケットの腕にかけてみた。
それが最初の画像だ。ホタルみたいで美しい。


冷風の中に、まだ微かに金木犀の香りが残っている。
運動会の号砲の音や、子供達の応援歌とざわめきが小学校の方角から聞こえた。そのような季節になったのかと感慨深い。

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先日、知人が撮ってメールで送ってくれた。
板橋区の荒川河川敷にある陸上競技場に設置した「雲おやじ」は長く見に行っていない。

溶接もしっかりしていて、ボルトの緩みもなく安堵した。

建てた当時は、足元に私の言葉を記したステンレス製銘板があった。
その頃、非鉄金属の盗難が流行っていたので、管理事務所は外し倉庫にしまってしまった。
それから随分長い年月が過ぎたが今も外したままだ。
役所の事なかれ主義のせいだろう。

銘文
作品がただの道標になるのもよい
誰かが雲と見間違えて笑ってくれたら なおもよい
蕩々と流れる荒川のように 無言で佇んでいれば 更によい

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「水没した雲おやじ」5.6年前の大水の時、高さ5メートルの頭頂部まで水没した。
写真は水が少し引いた時に撮った。

彫刻はゴミが引っ掛かっただけで、びくともしなかった。

建設当時、建設省の担当者は大水で破損することを危惧した。
私は製作過程で、急遽ステンレス円筒形支柱を80センチ低くした。
そして80センチの切れ込みを縦に入れ、傘の骨のように八方に広げ、それに本体内部構造を頑丈に溶接した。


このような彫刻で怖いのは溶接部に起きる亀裂だ。
それは微風でも起きる小さな振動が原因の一つだ。それで、本体は金網で覆い風の抜けを良くした。

支柱下部の羽の数も建設事務所指定の4枚から倍の8枚に増やした。
土台のステンレス棒も指定の5割増しの太さにした。
更に支柱内部に120mmの無垢のステンレス丸棒を入れ、羽が全部壊れても絶対に倒れない構造にした。
しかし、その改造を計画書通りに作らなかったと担当者は強く非難し、一時は建造中止になりかけた。

しかし、軋轢を乗り越えて彫刻は完成した。
完成式では中学生ブラスバンドの演奏の中、板橋区長と私が彫刻を覆う紅白の幔幕を除幕した。
周りからは報道のフラッシュが眩しく光った。


「彫刻の穴から野鳥が中に入り、営巣できるように作られている。
まさしく、雲おやじは自然と人の調和の象徴である」
区長は私が彼に語った言葉を借用して演説し、万雷の拍手を受けていた。

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