« こんな部下は嫌だろう。2023年10月11日 | トップページ | 樹下美術館で講演をした。柿の木の 寄り添う家に 普段あり。2023年10月13日 »

2023年10月12日 (木)

愛子さまがティアラを辞退されたことについて。2023年10月12日

M_1_20231012060501

「父は空 母は大地・夜の音」パロル舎版・個人蔵。
愛子さまのご両親のご成婚パレードの日、私は銀座で「父は空 母は大地・原画展」をしていた。
その時刻、みんな見学に出かけてしまって、銀座から人が消えた。


前回投稿した彫金の師匠は世界最高の名人だった。
彼は1959年4月の美智子妃ご成婚のおり、ティアラ制作にミキモトから招かれ、最も難しい工程を任された。
2年前、愛子さまのティアラ作りが検討された。その時、愛子さまが辞退されたと大きく報道された。

「天皇皇后両陛下、愛子さまの慎ましさ、国民を思う気持ちが伝わってきます」
「コロナ禍で生活状況が苦しい国民に寄り添われるこうした姿勢が皇室への求心力をより高めた」

世間もマスコミも大絶賛した。
ちなみにティアラ製作費用は直近では、2010年、眞子さんが2856万円。
2013年、佳子さまが2793万円で新調された。

皇室ジャーナリストの声・・
コロナ禍を理由にティアラを新調しないことになった。
ティアラは海外国賓を招いた晩さん会や新年祝賀の儀などの必需品だ。
昨年、アベノマスクをはじめとしたコロナ対策で会計検査院から税金の無駄が指摘されたり、国葬だなんだと税金がジャブジャブ使われたりするのに、3000万円の費用を天皇家の一人娘のためにかけるのは・・・と言った声があがっている・・・


この記事は突っ込みどころ満載だ。
まず、このニュースは記者たちの憶測であることだ。
愛子さまご本人が辞退された訳ではない。
宮内庁役人の作文に従っただけだ。

指摘されたティアラ製作費3000万円など、へっぽこ役人一人の退職金と年金の数分の一に過ぎない。
もし、皇室が3000万円のティアラをオークションに出したら、軽く1億超えの値がつく。
受注する宝飾品会社も、常に赤字受注している。

ティアラは海外国賓を招いた晩さん会などに必須のアイテムだ。
絢爛豪華な本物だからこそ、日本外交は高められ、多大な国益を得る。
ティアラの費用対効果は極めて高い。


ティアラ制作の現場をよく知っている私から見ると、マスコミが書き立てたことは間違いだらけだ。
13年前、それについてフジテレビと日テレから取材を受けた。
その時、名前を伏せてもらったので映像に私は登場していない。

美智子さんのティアラを制作したミキモトは赤字受注して、戦前からの技術を継承できた。
皇室は、伊勢神宮の式年遷宮と同様に、日本の伝統工芸や技術を残す重要な役割を担っている。このシステムによって、日本古来の伝統技術が保持されて来た。愛子さまのティアラを無駄だと製造中止したことにより、日本の制作技術の衰退を招くことになった。

造幣局の世界最高のお札作りも同じだ。
キャッシュレス化で現金はなくなるから国費の無駄だ、廃止しろと言う識者がいる。しかし、日本のお札の原盤彫刻技術は世界最高のものだ。それを廃止したら、世界一の凹版印刷技術は滅びる。現場の彫刻技術者たちは一生に一度あるかないかのチャンスのために、日夜真摯に技術の研鑽をつづけている。

ちなみに、ティアラの製作技術は、私の彫金の師匠の師匠が明治期にフランス留学して、苦労して日本へ伝え、世界一の水準まで発展させたものだ。
その技術は、美智子さまご成婚のティアラ制作の頃、世界最高水準にまで高められた。

名人と言われた師匠は47年前に亡くなった。
そして、たった一人の後継者だった私は絵描きに転向してしまった。
皇室のティアラと一般装飾品とは技術水準が全く違う。
高度な技は、それに応じた仕事がなくなれば滅びてしまう。

日本の伝統文化を継続させるための制作費3000万円など、日本の国力から見たら屁みたいなものだ。
ティアラは公式の場で使われるものだ。
さらに、皇室外交が果たしてきた国益を考えたら、3000万円など極めて安い経費だ。

Ma_3

Ma_4

Ma_5

Mas

|

« こんな部下は嫌だろう。2023年10月11日 | トップページ | 樹下美術館で講演をした。柿の木の 寄り添う家に 普段あり。2023年10月13日 »