戦争論では過剰な富の蓄積が起きると戦争を始める。2023年10月31日
「満月と金星」荒川土手の風は冷たかった。
お茶を飲みながら「主よ御元に近づかん」を聞いていたら、月光に照らされた大西洋を行くタイタニックが思い浮かんだ。
死や病気などの嫌なことを忘れられれば、人生は心地よい。
しかし、忘れることは難しい。むしろ他のことで頭をいっぱいにすれば、嫌なことを考えない。
東南アジアなどの上座部仏教には奇想天外な瞑想方法がある。
例えば、交通事故などの悲惨な写真などを眺めながら瞑想し、画像に囚われることで嫌なことを忘れる。
それは楽天的な南国気質だから可能なのだろう。
昨日は赤羽で人と会った。
帰りは赤羽台団地を抜けた。
東洋大の体育館で新体操の大会があったようだ。
10代前半の女の子たちが暗いキャンバスに大勢集まって、記念写真を撮っていた。
スパンコールのリボンがキラキラ光って美しかった。
若さは素晴らしい。
「マーラー交響曲第5番・嬰ハ短調」聴いていると東京大空襲が思い浮かんだ。
そして猛烈な空襲の中、レストランでは最後の晩餐をしていた。
なぜウクライナとパレスチナで戦争が起きたのか。
ともに領土が目的だ。
しかし、誰の所有でもなかった土地に所有権が生まれたのは奇妙なことだ。
富の過剰蓄積が戦争を起こすとの戦争論がある。
富を最も効率的に浪費するのが戦争だ。
ウクライナやガザの破壊された都市風景を眺めると納得できる。
そして平和で過激な浪費は祭りだと言う。
もしかすると、日本は祭りが多いから平和なのかもしれない。
戦争論では互いに浪費尽くせば戦争は終わる。
逆に言うと援助する外国がなくなったら、すぐに浪費し尽くしてしまって戦争は終わる。
戦いを盛大な祭りにすり替えても戦争は終わる。
江戸時代が300年間平和だったことは世界史の奇跡だ。
平和の理由は、急激にGNPを拡大させなかったからだ。
だから経済が拡大した明治以降は戦争が増えた。
移民政策は経済を拡大させる。
しかし、炭素使用量は増え温暖化を招く。
民族対立も増悪し平和も損なわれる。
もしかすると、日本は平和と温暖化防止を同時に実現できる国かもしれない。
日本は国民総生産でドイツに抜かれ4位になったとの報道があった。
原因はドイツの移民政策だろう。
「だから移民政策を推し進めよ」と日本の経済人は言い始める。
しかし、今の人手不足は一時的なものだ。
AI革命によって自動化は進み人手はあまり始める。
そうなると、失業した移民たちが政情不安を引き起こす。
すでに北欧では殺人を含む犯罪が激増し始めた。
ドイツが世界3位を維持したとしても、引き換えに失うものは大きい。
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