人生を変えた四葉のクローバー。2023年10月2日
「コロナ中の荒川夕景・人生を変えた四葉のクローバー」
高収入の彫金職を43歳で廃業した。
並行して、独学でイラストとデザインを身につけていた。
バブル期で、断るほどイラストの依頼が来たが、それを仕事にする気はなかった。
同じく独学で身につけていたファインアートで身を立てたかった。
しかし、バブル期でもそれは厳しかった。
廃業と同時に、好きだった15歳下の女性と分かれた。
収入の道を自ら絶ったのに一緒に生活など、自尊心が許さなかった。
毎日、午後になると荒川へ散歩に出た。
途中の小山酒造で丸真政宗2合瓶を買った。
岩淵水門の土手に腰掛け「アメージンググレース」を聴きながら飲んだ。
荒川上流へ落ちる夕陽が、ガンジスの夕暮れように壮大に見えた。
帰ろうと岩淵水門の土手を登っていると、
四つ葉のクローバーが風に揺れていた。
四葉を見つけたのは生まれて初めてだった。
「すごいことが起きるかもしれない」
気持ちが高なった。
そして本当に幸運は訪れた。
それから間もなく青山で個展を開いた。
150万ほどかけて宣伝用パンフレットを作りばらまいてあった。
個展初日、手持ちのお金は払底していたが、
電話が入ってパンフレット掲載の絵が次々と売れた。
代金はすぐに銀行口座に振り込まれた。
バブルとは、そのようなことだった。
それをきっかけに、ジェットコースターのような人生が始まった。
それは今も続いているが、後悔は微塵もない。
「赤羽台団地の真夏の駐輪場」若い頃の作品。
この頃は荒々しくギラギラと描いていた。
このタイプの絵はよほど高く評価されないと売れない。
今描いているタイプも並行して、昔から描いていた。
だから妥協したわけではない。
結果的にそちらが売れただけだ。
今日の嬉しいニュースは、大谷翔平選手のホームラン王確定。
これで今年のMVP確定だろう。
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