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2023年11月 7日 (火)

山手線の向かいに正座していた、小トトロに夢中の少年。2023年11月7日

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月曜は眼科の定期検診に出かけた。
山手線の私の前に小トトロの縫いぐるみを持った少年が、靴をきちんと揃え正座していた。
傍では母親が爆睡していた。
眺めていると、少年の手から小トトロが落ちた。
彼は慌てて拾い上げ、しきりに謝っていた。
それから、小トトロとの物語を作って遊び始めた。


少年を眺めていると、ふいに昭和25年当時を思い出した。
その頃、母の実兄だった伯父は進駐軍横流しの物資を闇市で売って大儲けしていた。
その伯父が私に米国製のダックスフンドのチェック柄のバックを、送ってくれた。
背中にチャックのついたダックスフンドのバックは田舎では珍しく、とても大切に使った。


伯父は、南九州の漁師町に住む私たちに、本物のチョコレートやクッキーなどもよく送ってくれた。
一番記憶に残っているのは、アルミ製のボトルに入った軍用ノミ取り粉だ。
形も構造もシッカロール・ボトルと似ている。中身のDDTは強力で、撒くとあっという間にノミはいなくなった。


伯父はかなりの資産を作ったが、その後、子供たちが使い果たしてしまった。
零落しても母は昔と同じようにた伯父と付き合っていた。

亡くなる寸前、死を覚悟した彼は母に「ぜひ受け取って欲しい」と、なけなしの50万を送ってきた。
「金がないのに無理しちゃダメだよ」と母が断ると「本当は資産がある頃に沢山あげればよかった。
遠慮せず受け取ってくれ」と言っていた。

よほど、変わらない母の優しさが嬉しかったのだろう。
少年を眺めいていると、昔のことが次々と思い出された。

ところで、眼科へ行ったのは緑内障の検診だった。
視野欠損はまだないが、歳と共に僅かづつ悪化している。
しかし、それは当然の老いで心配はしていない。
歳を取るとは、そのようなことだ。
過去と比べるから悲観する。
しかし、未来と比べたら今の方が遥かに幸せだ。

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