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2023年12月29日 (金)

徳之島出身の画家宮トオル氏と黒猫の思い出。2023年12月29日

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「電話中の女と黒猫」50年前に描いたパステル画。
データ化した絵はとても少ない。
その中で馬鹿馬鹿しい絵を探してこれを見つけた。
黒猫は好きだ。のんびりしていて性格が良い。
西欧では魔女の使いだと忌み嫌う人が多いが、日本ではお金に縁があると好まれている。


若い頃、大きな黒猫の招き猫を持っていたが、引越し業者の不注意で粉々に割られてしまった。
破片を繋ぎ、穴を石膏で埋めて彩色し新品のように復元した。
母はそれを大切に可愛がっていたが、九州の兄が欲しいというのであげた。
兄は今も玄関に大切に飾っているようだ。

絵描き仲間で、徳之島出身の宮トオル氏も可愛い黒猫を飼っていた。
猫の名前を思い出せないので、彼の作品画像に記してないか探した。
すると、ヌードの奥さんと一緒に黒猫が描かれた複写が見つかった。

奥さんは若い頃、日テレの深夜番組「11PM・イレブン・ピーエム」のカバーガールをしていた人で、スレンダーな美人だった。

宮トオル氏は私の母の死の2ケ月前に68歳で急死した。
その後も、奥さんと年賀状のやり取りを続けていたが、コロナが流行り始めた2020年正月「すっかり弱りました」と書かれた年賀状が届いた。
そして翌年、私の出した年賀状は宛先不明で戻って来た。

宮トオル氏を紹介してくれたのは、芸大学長を務められた洋画家・林 武氏のご子息・林 滋氏だった。
彼は大学で国文学を教える傍ら、銀座で画廊を経営していた。
林 滋氏とは2015年まで年賀状のやり取りをしていた。
その年、彼の家の建て替えがあったので、それを機会に年賀状を止めた。
最後に聞いた消息では、体調不良だと聞いる。その後、回復されたか気になる。

林 滋氏も猫好きだった。
血統書付きのアメリカンショートヘアの子猫を貰って欲しいと頼まれたことがある。
私も猫好きだが「絵描きは不安定な仕事なので、飼い遂げる自信がない」と断った。


宮トオル氏の彼女から最後に貰った年賀状を探したが見つからなかった。
その代わり、今は亡くなった人たちからの最後の年賀状が次々と見つかった。
最後の筆跡を眺めていると、思い出が募り寂しくなった。

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