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2023年12月22日 (金)

1959年日活映画「海底から来た女」筑波久子。2023年12月22日

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「海底から来た女・鱶女」1959年日活。
アダルトファンタジーの傑作。
多感な高校生の頃にグラマーでスタイルの良い彼女に強く惹かれた。
筑波久子は肉体派と呼ばれていたが、本人は頭がよく才能のある品のいいお嬢さんだった。


彼女は全盛期の24歳で突然引退して米コロンビア大へ留学し、卒業後すぐに結婚した。
その後、映画への夢が捨てられず、カリフォルニア大の脚本科に入った。
そして、卒業後にドキュメンタリーで頭角を現した。

さらに映画プロデューサーに転身しB級映画「ピラニア」を大ヒットさせた。
その頃、無名だったジェームズ・キャメロンを抜擢している。


簡単に経歴を記したが、それを知ったのはつい昨日のことだ。
当時、大好きな女優だったのに突然にスクリーンから消え、なぜだろうと不思議でならなかった。
今と違い、情報が入りにくい時代で、調べようがなかった。


昨日「海底から来た女」のことを不意に思い出した。
すぐに筑波久子を検索すると、Amazonプライムで無料放映していることが分かりすぐに見た。

原作は石原慎太郎の短編「鱶女」。
鱶とはフカと読む。郷里の漁師町でも大きなサメをそう呼んでいた。
とても官能的なファンタジーで、今見てもとても魅力的だ。
物語はフカの化身の少女と人間の若者との恋だ。
ファンタジーの王道通り、フカに恨みを持つ漁民たちに彼女は銛で襲われた。
結局、恋は成就せず、少女は海へ戻って行った。


原作は「太陽の季節」の石原慎太郎。
お決まりのようにアプレゲールの軽薄な若者たちが登場した。
今見ると、仲間同士で時代遅れに粋がっているのが少し恥ずかしい。


アプレゲールとは、戦前の高等遊民に代わり戦後登場した富裕で軽薄な若者たちのことだ。
石原慎太郎も裕次郎も、庶民の憧れであった富裕層のアプレたちを描いてヒットした。


戦後、太宰も三島も富裕層を皮肉っぽく作品に使っている。
しかし、石原とは少し手法が違う。太宰は暗く捻れ、三島は伝統精神へ回帰していた。

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