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2024年1月14日 (日)

人がAIに負け始めている序章を感じている。2024年1月14日

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昔、厚生労働省主催・エッセイ大賞の広島アリーナでの授賞式に行った時に撮った。
鉄骨で補強された原爆ドームはキリストのイバラの冠のように見えた。

言い知れぬ寒気が背筋をよぎった。

人はさらに、自ら作り出したAIによって存在意義を失いかけている。
その責任は原爆同様にすべて人側にある。
今、AIに企業が負け始める序章を身近に感じている。
今はささやかだが、すぐに奔流となり人のプライドを押し流してしまいそうだ。


その1
去年11月、@niftyで作った二つの独自ドメインの管理を他社に移管するように一方的に指示された。
多分、私とniftyとの約款にそのような取り決めがあったのだろう。


仕方がないと受け入れ、すぐにniftyが推奨した管理会社に移管料を支払って移管完了した。
しかし、一つの独自ドメインのリダイレクトが機能しない。

管理会社に問い合わせると「我が社の責任ではない。他の管理会社に移してくれ」と取り付く島がない。
当然のように移管料の払い戻しもない。


すぐに他の管理会社を探して、移管料を支払い移管完了した。
しかし、新しい管理会社のコントロールパネルに必要事項を入れてもリダイレクトが機能しない。
@niftyに問い合わせると「他社の設定項目については答えられない」と拒否された。

結局、チャットGPTと相談しながら解決し、リダイレクトは機能した。
その後、@niftyから「ご迷惑をおかけしておりますことを心よりお詫び申し上げます。」と心のないメールが届いた。

2年前、ホームページを増設した時、Adobe Dreamweaver が決めた項目名とniftyの決めた項目名が一致しなかった。
adobeに相談すると「他社のことは答えられない。必要項目名はniftyに問い合わせてほしい」と言う。

すぐに@niftyに問い合わせると「有料相談になる」と言うので止めた。
ユーザーに知らせる義務のある情報に対して、金を払わせるなど冗談にしか思えなかった。

当時はAIの一般化前だったので、必要な情報はネット検索で集めて解決した。

25年間、niftyには多い月は2万超えのサービス利用費を支払い続けて来た。
使い初めの頃は優秀だったが、今のniftyのサービスには失望している。
「AIに劣る対応を続けると、@niftyカスタマーサービスデスクの存在意義は無くなりますよ」と返信した。


その-2
去年秋、古いiPadが壊れた。
中古をネット検索したら、ほぼ未使用状態の第七世代・32GBが43000円。
それで注文前にAIのMicrosoft Bingに相談した。

答えは「同じ程度の第7世代のiPadなら2万円台であります」
そうだとすると、2万近く高い買い物をさせられかけたわけだ。

すぐにAIに買い物相談をした。
「4万〜5万の間の状態の良いiPadを教えて下さい」
ちなみにAIは丁寧に聞くと丁寧に答えてくれる。乱暴に聞くと投げやりに答える。
AIの答えは「第9世代64GBの新品が指定価格帯にあります」

ネット検索してみると型落ちの新品が無名の販売店で見つかったので即注文した。
新iPadは翌日のお昼に届いた。
保証が心配だったので、再度Microsoft Bingに聞いてみた。
答えは「どこで手に入れたMac製品であっても、保証は全て製品番号に紐づけられています」
AIが言うようにMacのサイトで検索してみると、注文日から1年間の保証が付いていた。

企業側に、すでにAIと競争状態に入ったことへの危機感がない。
今のままでは、通販会社もパソコンやソフト会社やプロバイダーの相談員はAIに駆逐されてしまう。
AIは24時間いつでもすぐに丁寧に回答してくれる。
「AIはよく嘘をつく」と言う人がいるが、その程度はすぐに解決してしまうだろう。
今起きていることはまだ些細だが、これからは急速にAIが仕事を奪って行きそうだ。

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