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2024年1月 3日 (水)

イノベーション理論と羽田空港事故。2024年1月3日

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「君去りて ストーブのファン静かなり」
昔の正月は来客が多かった。
見送った後の静けさを夢のように記憶している。

今日は羽田空港の衝突事故の動画が多かった。
管制官は海保機に「待つように」と指示したと言っている。
海保機は逆のことを言っている。
いずれにしても、録音が残っているので真相解明は簡単だ。


全乗客脱出寸前の動画で「早く開けてください」と子供が何度も叫んでいた。
そのことに対し8割くらいの人は「パニック防止のために、親は子供を静かにさせるべきだった」と批判している。


自分がその子供だったらどうなるか想像してみた。
私の親なら「うるさい」と問答無用にゲンコツでぶん殴っていたはずだ。
野蛮と思うだろうが、それで子供は一瞬で冷静になる。
私の子供時代は、周りは戦争を生き抜いた大人ばかりだった。
満州から命からがら逃げてきた人も多かった。
彼らは敵地で子供が騒ぐ危険さを嫌というほど知っていた。
だから、よその子供でもパニックになったら大人たちは黙って頭をポカリと殴っていた。


62年にスタンフォード大のエレベット・ロジャースが発想したイノベーション理論を読み返している。
要約すると、人口の2.5%がイノベーター・革新者と呼ばれる先進的な人たち。
例えば米国主要IT企業4社、Google・Apple・Facebook・Amazonの創業者たちと、彼らに賛同し周辺に集まった人たちのことだ。


その先進的な考え方に賛同したのはアーリーアダプター・初期採用者で全体の13.5%。
私はその末端に属していると思っている。


その先にはキャズムと呼ばれる、イノベーションが停滞する深く大きな海がある。
具体的には2000年前後かなと思っている。
その頃にマックのスケルトンPCがヒットし、すぐにスマホが登場した。


それを契機にインターネットは一般化し、新しもの好きのアーリーマジョリティ前期追随者が生まれた。
彼らは人口の34%。


それを契機にパソコンとインターネットは老人層まで取り込み人口の34%のレイトマジョリティ・後期追随者が生まれた。
まさしく今はその時代にあたる。
残り16%は何があっても絶対にパソコンもスマホもやらない保守的なラガード・遅滞者。


イノベーション理論では今はレイトマジョリティが登場した爛熟期で、2.3年後にもっと凄い大変革が起こる。
以前はメタバース・インターネット上に構築された三次元の仮想空間が予測されていたが、2022年末に、突然生成AIが登場しその予測は一気に覆された。

今からは本当にワクワクするほど刺激的な時代が始まる。
エレベット・ロジャースが生きていたら大感激するだろう。
私は生きて味わえることが夢のようだ。

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