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2024年5月 9日 (木)

日本文化は心地よい。2024年5月9日

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私が育った南九州の漁師町ではどの家も小さな菜園を持っていた。今頃はエンドウやそら豆の季節だ。豆の花は可愛い。エンドウはピンクで、そら豆は白に濃い紫の大きな斑点があった。そら豆の葉を軽く揉んで茎のところから息を強く吹き込んで風船に膨らませて子供たちは遊んでいた。

エンドウの鞘は甘い香りがした。
新エンドウの炊き込みご飯や、薄甘くさっと煮たエンドウが大好きだ。旬の食べ物の思い出が蘇ると、今生きていることがとても素晴らしくなる。

歳を重ねるにつれ日本が好きになった。
金儲けが人生の目的の人には日本はふさわしくない国だ。しかし、なんとか生活できれば十分と思っている人には、これ以上に素晴らしい国はない。
日本はお金に換算できない素晴らしい文化に溢れた国だ。
電車の中の静けさ。丁寧な接客。職業や階級差別をせず、それぞれに敬意を示す社会。散歩中、すれ違う人が相手に配慮してぶつかって来ない配慮。それら全てが心地よい。・・もしぶつかってくるアジア人がいたら、それはほぼ日本人ではない。彼らには自ら避けることは敗北を意味する。

職人仕事好きの性格も日本愛を深めている。
木造建築の木組みの完璧な美しさ。日常雑器の美しさ。着物の繊細さ。まさに谷崎潤一郎の陰翳礼讃の世界が身近に溢れている。これほどに贅沢な世界は他の国にはない。

その象徴の一つにディズニーランドとシーがある。それは米国そのものなのに、不思議なほど日本美が溢れている。
そうなったのは日本だけは米国直営ではなく、日本企業のオリエンタルランドがライセンス料を支払って運営しているからだ。
だから、スタッフの礼儀、アトラクションの作り込み、提供している食事や土産の品質の高さ、樹木や花壇の日本的な配置、すべてが職人技で完成され、唯一無二のディズニーランドが完成している。

日本人は食事への考え方が違う。
海外での外食は複数で出かけて会話をしながら食事を楽しむものだ。もし一人で行く場合は単なる栄養補給目的となる。
しかし、日本では純粋に食事を楽しむための一人外食が定着している。
ラーメンのイベント会場報道で、海外旅行者の妙齢の女性が立ったまま真剣な形相でラーメンを啜っていた。本国で一人立ったまま、そのように真剣に食事はしないだろう。日本では当たり前のことだが、旅行者が純粋に食事を楽しんでいる姿に感動を覚えた。

今、英国で出版される小説の25%は日本の作品だ。それは現代文学だけでなく古典まで網羅されている。世界一難しい日本語の翻訳本が増えたのは生成AIの進化によるものだ。大まかにAIに訳させて、才能ある作家が意訳するので翻訳の質が高くなったのだろう。
日本には膨大な作品が世界に知られないまま眠っている。
これからの世界では、この傾向はさらに進化しそうだ。

日本的な考え方がスタンダードになりつつあるのは、漫画の影響が大きい。
ある動画で、30代の各国からの女性旅行者がセーラームーンを話題に盛り上がっていた。世界の様々な世代が共有する日本漫画があるのはすごいことだ。
さらに今は、日本ドラマでも吹き替えなし字幕が受け入れられつつある。ゴジラや将軍をきっかけに、日本のエンターティメントはさらに受け入れられそうだ。

画像・30年前に描いた冷凍エンドウのパッケージ用イラスト。

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