Aは無能を助け有能を排除する。未来がそうなるなら人の幸せはない。2024年5月25日
AIは無能な者を助け有能な者を排除する。
未来予測は様々だが、違いは遅いか早いだけだ。
殊にシンギュラリティを迎えた後は、人はAIに頼り切りになりそうだ。
私の場合は、AIに絵を描かせるより私に描かせた方がコストは1億分の1は安い。
だから私が生きている間は、コスト競争でAIに負けたりはしない。
先日モーター作りの動画を見た。
それをAIにやらせたら熟練工千人分くらいのコストがかかりそうだ。
こちらも当分の間は人の優勢が続くはずだ。
しかし、設計開発となるとAIが人を凌駕するのは間近に思える。
シンギュラリティを迎えた後は、かなり優秀な者でも淘汰される。
その結果、馬鹿ばっかりの世界が残される。
そのような未来世界では、大衆はAIを神様みたいに崇め、ブタのようにAIに飼育されるのだろう。
未来社会でもAIは人の権力下にある。
しかし、人は楽な方へ流れて行く。
知らず知らずの間に人は生活の基盤をAIに頼ってしまう。
そうなれば、AIに抵抗し人の生活を取り戻そうとするアーミッシュのような集団が現れるだろう。
日本企業はAIを活用する海外企業に敗退すると予測する者がいる。
それはAIは既成のコンピューターとは全く別物であることを知らない者たちの考えだ。
AIは言葉が話せる幼稚園生でも扱える専門知識を必要としないシステムだ。
日本企業もAIを活用して反撃するだろう。
そのように企業同士、国同士が入り乱れて潰し合う戦国時代が10年ほど続いて貧富の差がない平均化された世界が出現するはずだ。
AIは愚者と貧者のシステムだ。
零落するのは富裕層とエリートたちだ。
その世界は、優秀な努力家たちには実につまらない世界となる。
だから今生きている我々は、間違いなく人間の時代を楽しめた世代だ。
AI半導体メーカー・エヌビディアの株価が高騰している。
CE0は1.2兆円くらい儲かって、一昔前のテスラのイーロン・マスク状態らしい。
しかし、彼らは自分で自分の首を絞めかねない装置を無意識に開発しようとしている。
どの未来予測を見ても、彼らの目指す先に人間らしい世界は見えてこない。
画像は生成AIに描かせたB-29。
何となくプラモデルみたいで銃座がおもちゃっぽい。
米国の巨大企業の象徴として金ピカのB-29を選んだ。
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江戸時代の金持ちは人間らしかった。
井原西鶴作の虚構だが、好色一代男の世之介は7歳で性に目覚め、生涯で関係した女は3,742人、男は725人だった。
現代の額で親の遺産400億を使い切って、還暦に女護ヶ島へ向けて船出した。
世之介の辞世の言葉。
「親はなし。子はなし。定まる妻女もなし。これから、何になりともなるべし」
現代語に訳すると「自由に生きて来たのだから、これからどうなろうとかまわない」
「好色一代女」は好色庵に住む老女が若侍に話す回想として描かれている。
彼女は貴族の美しい娘として育ち、大名の愛人となった。
しかし、あまりにも妖艶過ぎて殿様がSEXに耽りすぎて、殿の健康を案じた家臣たちから追い出されてしまった。
その後彼女は、女性のできる仕事をピンからキリまで経験した。
最初は女右筆、貴人に仕えて代筆をする書記をしていたがSEXで仕事をしくじってしまった。
次は遊女の太夫。
そして次は、お寺の坊さんの妻。
年を経るに従って、最下層の売春婦・夜鷹にまで身を落とした。
彼女が生涯で関係した男は一万人ほど。
彼女の最後の言葉。
「我は一代女なれば何かを隠して益なしと、胸の蓮華ひらけてしぽむまでの身の事。たとえ流れを立てればとて心は濁りぬべきや」
現代語に訳すると「自分の生き方を包み隠さず話したけど、後悔はまったくない」
女遊びに400億の資産を使い切った世之介が幸せだったのか、男とSEXしまくった彼女が幸せなのか・・
損益分岐点では、遊びによって得た幸せは費用や犠牲を下回っているので幸せとは言えない。
これは生成AIが言いそうな答えでもある。
世之介と老女は、当時の誰もが憧れていた自由を手に入れた。
自由は孤独を伴う。
寂しいまでの自由を体験したことで、彼らの悟りへの道は近かっただろう。
作品の時代は身分制度にがんじがらめに縛られていた。
二人はアンチヒーロー的な格好よさがあり、作品はベストセラーとなった。
二つの物語を見ると、無駄や馬鹿なことをやるから人生は楽しいと思える。
画像は生成AIに描かせたB-29。
何となくプラモデルみたいで銃座がおもちゃっぽい。
米国の巨大企業の象徴として金ピカのB-29を選んだ。
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