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2024年6月 8日 (土)

オタフク槌と手作りルーペとディズニーランド。2024年6月8日

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仕事机の片隅に彫金用の小さな金槌が置いてある。
絵描き転職前の彫金で大切な道具のオタフク鎚だ。
タガネをたたくのに使い、頭の重さは10匁・37.5グラムを標準に大小がある。
頭は表面だけに焼きが入っているので、タガネを叩く内に柔らかい中心部が凹んで来る。

柄の長さは20センチ程。長さは使い手の好みで、決まりがある訳ではない。
使い込むと手の一部のように馴染み、微妙な感覚で打つことができる。

彫金職は25年のキャリアがあった。
転向してからも失業保険のようにオタフク鎚を大切にして来たが、再登場の機会はなかった。
今、彫金職人に復帰しようとしても、視力が落ちて戻るのは無理だ。
腕一本で食える職人仕事はいい。
時折、使い込んで柄が掌の形に窪んだオタフク鎚を手にすると不思議と心が落ち着く。

ソ連の独裁者スターリンは元々靴職人であった。
子供の頃からたたき込まれた技術は忘れがたく、政務に疲れると工房に篭もって靴作りをしていた。独裁者の彼は大嫌いだが、靴作り職人の彼にはほんの少しだけ好感を持っている。

写真のルーペは真鍮の素材から自分で作った。
1980年1月製作と彫ってある。
こちらは今も毎日のように使っている。真鍮の角は手ずれで角が丸くなった。
これを作ってから3年後にディズニーランドが開園した。だから、蒸気船マークトウェイン号の真鍮手すりの角も、このルーペのように角が取れてピカピカだ。

1983年4月15日にオープンした東京ディズニーランドはアメリカ以外で建設された最初のディズニー・パークだ。ディズニーからライセンスを受けた日本オリエンタルランドが経営している。だから独自グッズやアトラクションなどがある。

当時のディズニー幹部は日本では絶対に成功しないと判断し、赤字を背負い込むことを恐れてライセンス契約にした。
しかし、ランドとシーを合わせると米国本家のディズニーランドを凌ぐ集客力を誇る。後年、その時の担当幹部は直営すべきだったと厳しく批判された。

東京圏にある日本ディズニー敷地は本家と比べてコンパクトだが、アトラクションの移動が楽だと好評だ。日本水準のおもてなしと作り込みに海外観光客も満足している。

6月6日に東京ディズニーシーに新テーマポート・ファンタジースプリングスが誕生した。「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーター・パン」の3エリアだ。いずれも世界初の新アトラクションで話題になっている。

日本独自のアトラクションが可能なのはオリエンタルランド所有だからだ。
アナ雪を高画質の動画で見たが、キャラクターたちの動きは滑らかで、とても楽しかった。

私は開業5周年記念の時、何万人目かに当たり、ミッキーのペアウオッチを貰った。ペアルックが大嫌いなので、連れの女の子にペアであげた。
「今、持っておけばプレミアが付いたかもしれない」
などと考えたことはない。もし保持していたら運命は大きく変わり、今の人生はなかったはずだ。

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