海外旅行者には日本語の語感が心地よい。2024年6月14日

 大男エルンストの和庭に千匹の動物が押し寄せた。
細部まで手抜きはない。
当時は沢山描いて子供をびっくりさせた。
芸術性など無視のパワフルな時代だ。
小学館はポッと出の私に一流作家のギャラを払ってくれた。

渋谷は日本語が似合う。
街に流れるラップも、ひと昔前は英語もどきだったのに、今はより日本語化した。
「歩きスマホは、危ないのでおやめください」
警察の注意喚起の放送は女性の優しい日本語だ。
「日本語の語感は心地いい。
街で日本語を聞くと今自分が日本にいることを強く感じる」
海外旅行者が話していた。
歩きスマホのほとんどは外国人だ。
本気で注意するなら英語だろう。
しかし、街のBGMとしては日本語がいい。

映画ブレードランナーの未來都市でも日本語と和風音楽が流れていた。
しかし、当時と今はコンセプトが違う。
当時の和風はステレオタイプな退廃。
今はポップな和風。こちらの方が伸びやかで楽しい。
だからか、渋谷の街は夜暗くなっても子供連れの旅行者が多く、皆のんびりと歩いていた。
若者二人連れの一人が「Strike here」と笑顔で相棒に言った。
英語は不得意だが多分「ここを、やっつけようか」と軽いノリで言ったのだろう。

原宿は外人の方が圧倒的に多い。その中の日本人はクレージーだ。
だから日本人は14年連続でイグノーベル賞を受賞しているのかもしれない。
日本人は江戸の昔から馬鹿げたことを真面目にやってしまう。

2007年のイグノーベル賞は日本の山本氏が牛糞からバニラの成分バニリンを生成する馬鹿馬鹿しい研究へ贈られた。
牛糞を４倍量の水に溶かして一時間200℃に加圧加熱すると牛糞1gにつき、約50μgのバニリンできる。バニリンとはバニラの香り成分だ。
それは未消化の草の葉に含まれていたリグニンが化学変化起こしてバニリンが生成される。だから牛糞だけでなく、ヤギや馬など他の草食動物の糞からもバニリンを生成される。
授賞式では名店特製のバニラアイスクリームが参列者に振る舞われた。残念ながら、牛糞由来のバニラは使われなかった。
ちなみに、アフリカにはゾウの糞を煮出したお茶があるらしい。
飲んだ人によると、なかなか爽やかな美味さがあるらしい。

韓国では国民に徹底的に日本蔑視教育をしている。
それは韓国特有の事情があってのことで、批判する気は毛頭ない。
しかし近年、その弊害が表面化した。
例えば韓国レゴランドの大失敗だ。
どう贔屓目に見ても需要予測が甘すぎる。
「日本のような貧しい後進国でもディズニーランドやUSJを成功させている。
それなら、先進国で金持ちの我が国は日本の3倍は客を集めて大成功するだろう」
そのように開発者たちは本気で考えた。
嘘みたいに大雑把な楽観主義だ。
しかし、幼い頃から一貫してそのように教育されたら、どんなに頭が良くて慎重な人でも見通しを誤る。
韓国レゴランドの債務保証をしている地方自治体は、これから大変な財政危機を迎えることになる。

ギリシャの猫。
地中海の石灰を塗られた真っ白な家並みを描いていたら、いつの間にか猫に変化してしまった。
いつものことだ。