2017年ペルー 民俗映画部門アカデミー賞 ・アンデスふたりぼっち・を見た。
夭折したオスカル・カタコラ監督初長編にして遺作。ペルーの少数民族、アイマラ族の老夫婦を描いた。
標高5000メートルの過酷な山奥で、二人はリャマや羊を飼いながら暮らす。
シンプルなドラマはあるが、むしろ、自然と老夫婦と精霊の物語。2人には息子がいるが、街に出たきり帰ってこない。
ただただ自然は美しいが過酷でもある。生きるとは何か。
我々とは全く違った視線がある。映画では、悲しみさえ自然の一部になっていた。
生きることに疲れた現代人が見るべき作品かもしれない。