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2024年9月23日 (月)

大河「光の君へ」に見た伝統工芸の今。2024年9月23日

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大河「光る君へ」は職人視線で見ている。
このドラマは本物を使っていることを世界に誇ることができる。
衣装、小道具、ほぼ全てが伝統技法で作られている。
華やかな十二単の伝承は皇室が支えてきた。
海外にそのような例は殆どない。


左翼はことあるたびに天皇制廃止を言う。
しかし、皇室が文化伝承に果たした貢献はとても大きい。
しかも、実に合理的に低予算で実現している。

私は宮内庁御用達の仕事をしていたので裏事情がよくわかる。
宮内庁から依頼があれば、受けた老舗は赤字覚悟で最高の品を納品する。
そして、携わった職人にも過分な工賃が支払われている。

しかも、その関連商品は一般に売れ商品として流通する。
文化は政府が予算をつけ保持するとの考えが世界では普通だが、実需に支えられた文化維持こそが理想だ。


ネット上では皇室が贅沢し受注企業が大儲けして国民の血と汗を食い物にしている、などと愚かなことを言うものが多い。
皇室は贅沢などしていない。この合理的なシステムによって多くの伝統産業が維持されていることを、このドラマを通して知ってほしい。

なぜ日本は世界観光で独自の魅力を誇っているのか。
「光の君へ」を観ているとよく理解できる。
日本人の持つ繊細な感性は平安時代に完成された。
さらに、世界に誇る文学作品が女性によって生み出された。
それは日本女性の識字率が高さによるものだ。
財産権などにおける女性の権利も高かった。
同時代の海外では、女性が学問をするなど考えられなかった。
「光の君へ」を視聴している方はぜひ、本物の衣装と小道具の美しさに注目してほしい。

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