映画カサブランカと赤羽自然観察公園の孤独なオオヨシキリ。2024年9月19日
「カサブランカ」1942年米国映画。 監督マイケル・カーティス。出演・リック (ハンフリー・ボガード)とイルザ (イングリッド・バーグマン)。舞台は第二次大戦初頭のヴィシー政権仏領モロッコの大西洋に面したカサブランカ。中立国ポルトカルへの中継地として、欧州を逃れる避難民が多く流れ着いていた。
ドイツ軍侵攻寸前までパリでリックとイルザは愛し合っていた。しかし、イルザは一緒に逃亡する約束を破った。
失意のリックはカサブランカに流れ着き、店を経営していた。
その店にイルザは偶然に、レジスタンス指導者である夫とやってきた。
二人の目的は中立国ポルトガルへ逃れるためだ。
再燃する恋。しかし、リックはリスボン行きの飛行機に乗る前に同行を止め夫に旅券を譲った。「君の瞳に乾杯」はその時の名セリフだ。
ちなみに最後のリスボン行きの飛行機はDC-3と思われているが、実際はロッキードL-12エレクトラ。
多くの人の心に成就しなかった恋のリックやイルザがいる。だから、この映画はみんなの心を打つのだろう。リックは一緒に逃れても、恋が成就しないことを予感していたのだろう。この映画の成功の要因は、バーグマンの並外れた美しさにある。
彼は一見ホームレスに見えた。背後を通る時、読んでいた本を見ると複雑な数式が書かれた洋書だった。東京は彼のような普通とは違う人と出会う機会が多い。先日投稿した勉強をしている女子高生を描いたのと同じ食品売り場の休憩所だ。
コロナ規制で閉鎖され、今も復活していない。
それで散歩途中、食品の買い物ついでに自動ドリップコーヒーを飲むことはなくなった。
赤羽自然観察公園の小さな葦原そばのコナラの梢の孤独なオオヨシキリ。「ギュイギュイギュッ」と賑やかにテリトリーを主張していたが、肝心のメスも戦いを挑むオスもいない。
何故にこんな寂しい場所を選んだのだろうか。
多分、公園から3キロほど離れた荒川の広い芦原で生まれて、熱帯で冬を過ごし、戻って来る途中でこの公園を見つけたのだろう。
一夫多妻制の元気な鳥だ。
肝心のメスがいなくてはさぞ寂しいことだろう。
彼は7月頭まで元気に鳴いていたが、諦めて他所へ引っ越して行った。
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