人生も自然も繰り返し。となりのトトロのその後。2024年9月21日
震災から復興していない能登に大雨。
テレビニュースの黄土色の溢れた水を眺めていると気が滅入る。
東京は曇っている。薄日がさしている内に洗濯を始めた。
厚いタオルケットを詰め込まれた洗濯機がうなっている。
時おり、手を入れて助けてあげる。
それは香典返しの品だが、誰が死んだのか思い出せない。
人生は繰り返しだ。生まれては死に、汚しては洗濯する。
恋も同じ。どんなに酷い目にあっても繰り返してしまう。
それを無駄だと思ったら人生はつまらなくなる。
時折、若い人から「別れちゃった」とメールが届く。
愛はせっかちな者には似合わない。
「ゆっくりゆっくり積み重ねれば、壊れなくなるのに」
とふと思うが、自分にそれを言う資格はない。
「となりのトトロ」トトロが終わった後のサツキとカンタはどうなったのか。
舞台は狭山丘陵だった。
カンタの家は昭和40年代の高度成長期に宅地開発で裕福な地主さんになった。
病弱な母を抱えていた頭の良いサツキは医学部を出て病院医となった。
その後、狭山あたりで開業したかもしれない。
そうなれば、家族同士の付き合いをしたかもしれない。
そして今は、孫、ひ孫たちが仲良くつきあっているかもしれない。
画像は昭和38年あたりの狭山丘陵でCDカバー用に描いた。
右手の小屋はスイカ畑の見張り。
張り番の年寄りは大抵、焼酎を飲んで酔っ払っらっていて、さして役に立たなかった。
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