拾った子伝説。2024年10月22日
「捨て子伝説」多くの子供はそのような伝説を親から聞かされている。
私は木の股に落ちていたのを拾った。
その木がマサキだったから正喜と名付けたと聞かされた。
姉は筑豊炭田の遠賀川に「石炭の粉で真っ黒に汚れた子が流れて来たので、拾って育てた」と母は姉に話していた。
姉はそれを真に受けて「かわいそうだ」とベソをかいていた。
捨て子伝説は、昔乳児死亡率の高さから世界各地で生まれた。
幼名を「捨て松」と名付けるのは悪魔に魅了されないように「この子は拾って来た粗末な子供です」と言って健康に育つことを願ってつけられた名だ。
実際に、今もわざと門前に置いて拾って帰る儀式が残されている。
モンゴルでも「悪魔」とか「捨て子」とか「醜い子」と大切な子供に名付けたりした。
大切なものをわざと粗末で不完全だと言って、魔物を欺くのは建物にもある。
目立たないところを一箇所だけ未完成にする風習が地方にはある。
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