サントリーニ島の荒涼とした風景と閑散期のイッツ・スモールワールド。2024年10月23日
サントリーニ島。青ドームの教会のイアが観光の中心だが、オーバーツーリズムの雑踏では、ゆったりとできない。むしろ殺風景な郊外風景の方が素晴らしい。日本のように至る所緑ではない。大噴火によって起きたカルデラで形成された島だ。だから土地にも植物にも火山特有の荒涼感がある。
もし、私が映画作家ならこの荒涼とした地をロケ地に選びそうだ。
荒涼とした土地に角が丸い白い建物。
息が詰まりそうな孤独の中での、憂ある美しい一人旅の女性との出会い。
ただそれだけの設定で、素晴らしい物語が紡ぎ出されそうな気がする。
1枚目の絵は酒と女とサックスとサントリーニ島が好きな人からの注文絵。
2枚目はサンタのバカンスを描いた。
サンタの別荘なら、暖かい島でも出入り口用に暖炉は必須だろう。
丸みのある白い内装はサントリーニ島の特徴だ。
ただし、エーゲ海は穏やでサーフィング向きではない。
サンタはサーフボードを浮袋代わりに使っているのだろう。
暖炉の床には砂が薄く積り、サンタの足跡がついている。
彼の後ろからトナカイが、興味深そうに部屋を覗いていた。
「こどものためのサティ」評論社・意訳-立松和平。今回はカット12点。昔、閑散期のディズニーランドの人気アトラクション・イッツ・スモールワールドに私一人だけのことがあった。並んでいる時から私一人だ。3隻ほどが一編成だが、前も後ろの船も誰も乗っていない。ただ陽気な音楽と共に人形たちが踊っていた。
可愛いものが踊る姿にあれほど恐怖を覚えたことはない。
今も、動画でイッツ・スモールワールドが出ると恐怖が蘇るほどだ。
ディズニーランドなどの遊園地は死の恐怖を安全に味わう場所だ。
その代表がジェットコースターだろう。
それは怖ければ怖いほど人気がある。
考察してみると、死を克服したように錯覚するから楽しいのだろう。
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