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2024年12月 9日 (月)

君子の付き合い方はさらりとしているが、小人の交わりはベタベタと甘く、偽りが多い。昭和の消えた情景。2024年12月9日

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タマ「ポチはタイ焼き欲しくて、さっきから、ワンコにお世辞言っるぞ」
小春じい「困ったやつじゃ。
"君子の交わりは淡きこと水のごとし、小人の交わりは甘きこと醴のごとし" これは荘子の言葉じゃ」

結局、ポチはワンコからタイ焼きを分けてもらえなかった。
後で「一生懸命にお願いしたのに、ケチなやつ」と悪口を言っていた。

「醴」の読みは、ライ ・ レイ ・ あまい・あまざけ・など。現在の甘酒に近いものだ。
「面と向ってお世辞を言う人は、影に回ると悪口を言いたがる」との意味もある。

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写真、以前撮った新宿御苑の冬の水仙。
凛とした冷気の中で、水仙は神々しいほど清らかだった。

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コロナ前の冬、散歩道の焼き鳥屋。
食事を終えた祖母と母親と男の子の三人が幸せそうに店から出てきた。
3人の顔立ちはそっくりで、善良さに満ちていた。

「とても美味しい焼き鳥だったね」
男の子は繰り返し話していた。
子供を眺める母親と祖母の笑顔がとても良かった。
昭和には街で普通に見かけていた親子連れだが、今はこの光景を眺めるのは少なくなった。

あれから6年が過ぎた。
私は昨日のことのように思い出す。
それからコロナ禍が起きた。
この10歳ほどの男の子には、とても長い年月だっただろう。

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その年の暮れに、銀座へ行った時に撮った。
突然の雨に、有楽町駅前のイルミネーションが美しく輝いていた。

その時「映像の世紀」の「パリは燃えているか」を聴きながら眺めたと、画像にメモしてあった。
世界大戦前夜の平和なパリの映像と、この平和なクリスマスの光景に共通したものを感じていたのだろう。
ただし、実際に起きたのは戦争ではなく全世界を巻き込むコロナ禍だった。

その時、寄ってお茶を飲んだ画廊は、コロナ禍中に閉廊して今はない。
その時話した人は、ガンに罹っていた。
お元気なら良いのだが。

SNSを研究している米ハーバード大学のグループによると、投稿写真が青みや灰色がかった暗い色調や、モノクロ風に加工した映像の投稿が多い人は鬱病を発症する寸前の人が多いらしい。グループが考案したプログラムを使った鬱病検出率は70%。一般の医師が診断した検出率50%より有効だ。

そうだとすると、私は鬱を発症する寸前だ。
ただし、私は鬱状態が好きだ。
暴力を受けるのが大好きな人だっている。
だから、私を鬱症とするのは適切ではない。

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